【ばんえい競馬 銀河賞】ホクセイハリアー重賞2勝目 渡来騎手「止まらないでと追いました」
2025年9月29日 04:30 ばんえい競馬の4歳3冠第2弾「第33回銀河賞」(10頭立て)は28日、帯広競馬の11Rで行われた。1番人気ホクセイハリアー(牡4=金山明)が終始主導権を取る形で逃げ切り、24年のばんえい大賞典に続く重賞2勝目を飾った。
鞍上の渡来心路(36)は「昨年ばんえい大賞典を優勝してから2着もあったのですが、なかなか勝ちきれずあと少しのところで届きませんでした。調子も良かったし、前で引っ張って逃げ切りたいと考えていました。ゲートの出も良く第2障害までも先行で行けたし、障害を下りてからも歩いてくれました。ただ、後続馬も迫っていたのでゴールまで必死でした。止まらないでくれ!という思いでひたすら追うだけでした。2歳の時はゴールで甘くなるところがありましたが、今はきつくなっても一歩ずつ前に進んでくれて粘り強くなりました」と振り返った。
一方、管理する金山明彦師(73)は「好騎乗もあって3連勝でき、馬も騎手も本当に頑張ってくれました。先行策を取るように騎手には伝えており、その通りにこの馬の持ち味を出してくれているので感心しています。惜しい競馬が何回もありましたが、何とか体調が戻り、ここ3戦でいい競馬をしてくれたので騎手にも馬にも感謝です。障害を下りてから甘いところがあるので、後ろから接近してくる馬を見て、ゴール前で止まったらまずいなと思いながら興奮して見ていました。今後は体調を維持できるように頑張って、3冠目を目指していきたいと思います」と天馬賞(26年1月3日)へ向けて歩みを進める。