【菊花賞】エリキング“独壇場” 皐月賞馬ミュージアム、ダービー馬クロワ不在なら
2025年10月20日 05:30 過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬を導き出す「G1データ王」。混戦模様の牡馬クラシック最終戦「第86回菊花賞」(26日、京都)こそ、データ班の出番だ。昨年は勝ち馬アーバンシックをズバリ、本命に導き出した。そのスタンスは変えず、たどり着いた結論は神戸新聞杯を快勝したエリキングだ。皐月賞馬ミュージアムマイル、ダービー馬クロワデュノールがともに不在なら、ラスト1冠でビッグタイトルをつかみ取る。
【ステップ】
東西のトライアル組が強い。過去10年で西の神戸新聞杯組が【4・3・4・52】、東のセントライト記念組が【4・3・2・35】とほぼ互角の成績。ただし近年は後者の活躍が目立つ。21年以降の4回で3勝と勢いに乗る。今年は同レース勝ち馬ミュージアムマイルが不在だが、同組3頭に要注意。20点満点とする。神戸新聞杯組は15点。他では日本海S、ラジオNIKKEI賞から1頭ずつ勝ち馬が出ている。特に日本海S勝ち馬は23年ドゥレッツァ1着、24年ヘデントール2着と連対中。今年該当するゲルチュタールは20点。ラジオNIKKEI賞勝ち馬エキサイトバイオを15点とする。その他のステップは10点に割り引いた。
【前走着順】
やはり決定力は重要。前哨戦とはいえ、着順を大きく下げた馬は狙いにくい。前走1着馬は【5・3・6・49】、同2着馬は【3・3・3・14】、3着馬も【1・3・0・16】。前走4着以下から本番で連対した馬は17年2着クリンチャー、21年1着タイトルホルダーだけ。この2頭は、前走セントライト記念でそれぞれ4番人気9着、1番人気13着と人気を裏切った形。前走1着馬に20点、2着馬に15点、3着馬を10点。前走4着以下のうち、重賞で4番人気以内だった馬を5点、それ以外は0点とする。
【キャリア】
過去にはわずか3戦のキャリアで優勝した18年フィエールマンの例もあるが、最も好成績なのは4頭が勝っているキャリア6戦馬でトータル【4・3・2・21】の成績。該当馬を20点として2頭の勝ち馬が出ているキャリア5戦、7戦を15点に。同8戦も【1・3・3・25】と馬券には絡んでおり、10点とする。キャリア4戦以下を5点、9戦以上は0点。
【脚質】
過去10年で4角先頭から押し切った馬は2頭いるが、ともに阪神開催だった21&22年。京都開催の8回で馬券になったのは昨年3着だったアドマイヤテラのみ。京都開催では瞬発力勝負になりやすく、差し馬に有利な傾向。上がり3F最速だった馬が【5・3・1・4】の好成績。同2位【1・3・1・3】、3位【2・0・2・5】も堅実に上位争いしている。4&5位も勝ち馬は出ていないが【0・2・3・8】と悪くない。6位以下は【0・0・1・99】と苦戦。前走で上がり1位だった馬を20点、2&3位を15点、4&5位を10点、6位以下は0点にする。
【距離実績】
勝ち馬10頭のうち8頭が2000メートル以上の距離で勝ち星があった。また、2200メートル以上で馬券内に入ったことがあったのは8頭。長めの距離経験が結果に直結しやすい。2200メートル以上で勝利がある馬は満点20点。2着か3着に入ったことがあれば15点。出走経験があれば10点。なければ5点とする。
【結論】
エリキングが4項目で満点を獲得し、95点でトップ。春の王者が不在のここは独壇場か。ダービー5着の無念を晴らす。これを追うのは意外にも抽選対象組のラーシャローム。芝2600メートル戦で2勝を挙げ、スタミナ勝負はもってこいのタイプ。抽選突破なら“大物食い”があるかも。同じく90点の良血アマキヒにも注目だ。(データ班)