【天皇賞・秋1週前追い】ホウオウビスケッツ上々!1F11秒4、岩田康「落ち着きあって太め感もない」
2025年10月23日 05:08 秋の最強中距離王決定戦「第172回天皇賞・秋」の1週前追いが22日、東西トレセンで行われた。
秋初戦の前走・毎日王冠2着のホウオウビスケッツ(牡5=奥村武)はWコースで10馬身以上も大きく先導する僚馬を目標にする形で5F65秒6~1F11秒4。最後はしっかり追って、鋭く力強く伸びた。手綱を取った岩田康は「1週前で結構いい感じ。前走よりグッと上がっている。落ち着きがあって、太め感もないです」と笑顔で上々の感触を伝えた。
見届けた奥村武師も「ハードにしっかりと負荷をかけたが、前走の1週前より全然いい。落ち着きもあって、十分という感じがします。間隔を詰めて使うのはこの馬にいいし、体の方も完成期に入っている」と成長に目を細める。
毎日王冠からのステップは昨年と同じ。前哨戦でマークした自身のタイム1分44秒1は1年前より1秒以上も速かった。5歳を迎えて本格化をアピール。鞍上の息子・岩田望が手綱を取った昨年の天皇賞・秋(3着)は積極的に逃げ、優勝したドウデュースから0秒3差の小差で粘りに粘った。
通算成績【1・2・2・1】と好相性のホーム東京で、G15度目の挑戦。機は熟した。指揮官は「左回りは最後まで諦めずに、よく走ってくれるので」と期待を寄せる。悲願のG1初制覇を見据えていた。 (小田 哲也)