【京王杯2歳S】ダイヤモンドノット 好位から楽々抜け出し快勝 ルメールは4週連続JRA重賞制覇

2025年11月8日 15:46

京王杯2歳Sを制したダイヤモンドノット(撮影・村上 大輔)

 2歳限定の「京王杯2歳S」(G2)は単勝1.8倍と圧倒的1番人気のダイヤモンドノット(牡2=福永、父ブリックスアンドモルタル)が2番手追走から先行するルートサーティーンを直線でとらえると、そのまま抜け出し1着。重賞初制覇となった。勝ち時計はコースレコードにコンマ3差の1分20秒9。2着に8番人気のフクチャンショウ、3着に12番人気のトワニと伏兵が入り、3連単<10><12><14>は3万7670円(117番人気)。

 鞍上のクリストフ・ルメール(46)はG1秋華賞(エンブロイダリー)→G1菊花賞(エネルジコ)→G1天皇賞・秋(マスカレードボール)と4週連続のJRA重賞制覇で今年はJRA重賞10勝目(通算169勝目)。管理する福永祐一師(48)は昨年のデイリー杯2歳S(ランフォーヴァウ)以来、通算3回目のJRA重賞V。

 涼しい顔で引き揚げてきたルメールは「楽勝でしたね。良かったです」とニッコリ。これで京王杯2歳Sは2016年モンドキャンノ、17年タワーオブロンドン、19年タイセイビジョン、20年モントライゼに続き、実に5回目の制覇。自身が持つ同レースの騎手最多勝利記録を更新した。「スタートがとても良かった。前半は自分のペースで走れましたし、我慢ができて、2番手で走れました。坂を上がってからの手応えも良かったし(道中が)精いっぱいじゃなかったので、もう一度伸びてくれた。能力あります」と称賛した。

 福永師は「中2週でテンションが心配でしたけど、ジョッキーが(レース前の)ポケットでうまくなだめてくれました」と、まず鞍上に敬礼した。近親には同じ勝負服で16年ダービーを制したマカヒキがいる良血。重賞初Vを飾り、今後はG1朝日杯FS(12月21日、阪神芝1600メートル外)の夢も膨らむ。指揮官は「1400メートルで1、2、1着と上手に走ってくれ、一番合う条件だと思います。ここまで5戦しているので無理はさせたくないですが当然、視野に入っています。レース後の状態を見極めて考えます」と細心の注意を払いつつ、2歳王者を見据えた。

 ▼2着フクチャンショウ(戸崎)レースが上手だし、着実に力をつけている。追ってからしっかり伸びてくれた。
(加藤征師)これでオープン入り。オーナーと相談だが、マイルまでの重賞戦線に行くことになるだろう。

 ▼3着トワニ(菅原明)だいぶ力をつけていますね。出していくと行ってしまいそうなので、じっくりこの形で。うまく我慢させられて、しまい良い脚を使ってくれました。

 ▼4着シャオママル(プーシャン)ゲートが良くなくて、ポジションを取れなかった。しまいは良い脚を使っていたが、まだ子供。成長が欲しい。

 ▼5着ルートサーティーン(岩田康)押し出されてハナへ。自分のペースで運べたが、勝ち馬の後ろなら2着はあった。

 ▼6着ユウファラオ(北村宏)初めて乗ったが、とてもセンスがいい。坂で止まりかけたが、そこから踏ん張っていた。

 ▼7着リネンタイリン(柴田大)いつもレース前に燃え尽きるが、今日は返し馬もできて競馬になった。能力はある。

 ▼8着同着ホットゥトロット(石橋)ゲートの出が良く、そこでジッとして運べた。追ってからグッときたし、これから成長してくれれば。

 ▼8着同着レッドスティンガー(横山和)スタートを決めて、良い位置を取れた。自分の時計では走れているし、現状の力は出せたと思う。

 ▼10着シュペルリング(津村)2戦目で硬さも出ていたが、今日はぶつけられたり、きついレースになってしまった。

 ▼11着ネネキリマル(佐々木)左にもたれる面がきつかった。距離はこれくらいで良さそう。

 ▼12着ミルトベスト(横山武)今日は落ち着いていたが、進んでいかず、他馬が来るとブレーキをかける感じだった。

 ▼13着シーミハットク(三浦)もう少し前に行きたかったが、1歩目が遅かった。上がりの競馬に対応できなかった。

 ▼14着フォトンゲイザー(木幡巧)気が入っていたので下げて、しまいに脚を使う競馬をした。次につながると思う。

 ▼15着フェーダーローター(原)外枠から積極策も内に入れられなかった。内枠なら違った。

 ▼16着コックオーヴァン(松岡)今日はゲートが全て。テンションが高く、スタートが悪くなった。

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