【エリザベス女王杯】2頭出し杉山晴厩舎!オーロラエックス本格化目前 陣営「楽しみの方が大きい」

2025年11月12日 05:23

引き揚げるオーロラエックス(撮影・亀井直樹)

 東西一番乗りで今年のJRA50勝一番乗りを果たした杉山晴厩舎がエリザベス女王杯に2頭出しを敢行。天皇賞・秋でもジャスティンパレスが8番人気3着に好走し、厩舎力の高さを改めてアピールした。

 そんなトップステーブルでデビュー前から嘱望されていたのが目下連勝中の上がり馬オーロラエックス。担当の野坂助手は「体がしなやかでバネが柔らかい。稽古をつけてくれた高倉騎手が“乗ったことがない不思議な乗り物”と表現してくれたほど。大跳びで奇麗な走りをする」と話す。3勝クラス突破に5戦を要したのは「高いポテンシャルに対して体がついていっていなかった」ため。年齢と実戦を重ねて成長し、「カイバを集中して食べられるようになって体も完成まで8~9割のところまで来ているのでは」と本格化を迎えつつある。

 デビュー以来手綱を取り続けている松山は小倉牝馬S(4着)で11年ぶりとなる重量51キロで騎乗。それほど同馬にほれ込んでいる。野坂助手は「気に入って熟知してくれている。うまくエスコートしてくれると思う。あくまでチャレンジャーなので、不安より期待や楽しみの方が大きい」と胸を高鳴らせる。取材中に僚馬エリカエクスプレスを担当する植山助手が通りかかると、「ライバルだから口を利かない」とニヤリ。厩舎のムードも高潮。G1的中の鍵となるのは今週も杉山晴厩舎だ。

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