【大井競馬 ハイセイコー記念】ゼーロス 直線抜け出し初重賞 荒山勝徳師「ダート3冠を狙っていける」

2025年11月12日 21:45

ハイセイコー記念を制したゼーロス

 2歳重賞「第58回ハイセイコー記念」(S1、1600メートル、16頭立て)が12日、大井競馬場で行われ、1番人気ゼーロス(牡=大井・荒山、父ダノンレジェンド)が直線で抜け出し重賞初制覇を飾った。同馬には「第76回全日本2歳優駿」(Jpn1、12月17日、川崎1600メートル)の優先出走権が与えられた。

 ゼーロスが非凡なポテンシャルを証明した。道中、好位追走から直線で人気を分け合ったゴーバディを早々と抜き去って先頭。2着に2馬身半差をつけて悠々とゴールを駆け抜けた。笹川翼(31)は「目の前にゴーバディという強い馬がいたので目標にさせてもらった。結果的にいい形になった」と完勝劇を振り返った。

 「前走(川崎・鎌倉記念)は凄いレースを見せてしまいびっくりした人も多かったと思う」と笹川。1コーナーで外に逸走。致命的なロスがありながら3着に食い込んだ。地元大井で前走の雪辱を果たし「ちゃんと走ればこれくらい走れる」と胸を張った。

 「中央馬相手でもやれると思っているので期待している」と鞍上はさらなる飛躍を誓った。荒山勝徳師(56)も「今後はまだ決まっていないが、ダート3冠を狙っていける馬だと思っている」と来年の大舞台を思い描いていた。

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