【マイルCS】ジャンタルマンタル マイル王は譲らない! 4歳馬が連対率20・0%と充実

2025年11月17日 05:30

マイルCS出走馬採点表

 過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬を導き出す「G1データ王」。今週は3日間開催(土日月)の中日に行われる「第42回マイルCS」に断を下す。この1年間で行われた古馬の芝マイルG1勝ち馬3頭が激突する好カード。データ班が導き出した主役は、やはり不動のマイル王ジャンタルマンタルだ。

 【実績】
 格がモノを言うG1。過去10年の勝ち馬のうち5頭はG1馬。残る5頭もG1で2着の実績があった。G1未勝利で勝利した5頭のうち4頭は芝マイルで重賞勝ち。G1馬に20点、G1・2着馬のうち芝マイル重賞勝ちの馬を15点、芝マイル重賞未勝利のG1・2着馬を10点。それ以外は5点とした。英国から参戦するドックランズは6月に英クイーンアンSを勝ちG1馬の仲間入り。実績は見劣らない。

 【年齢】
 充実の4歳馬がリードする。過去10年で【4・5・4・32】の成績、連対率20・0%、複勝率28・9%は世代別でトップ。3歳馬も【3・1・2・27】と食らいつき、勝率9・1%は4歳馬の8・9%を上回る。5歳【2・3・4・52】、6歳【1・1・0・16】までが馬券圏内。7歳以上は【0・0・0・15】で苦戦必至だ。連覇を狙う7歳のソウルラッシュには厳しいデータとなる。4歳馬に20点、3歳馬に15点、5&6歳を10点とし、7歳以上は5点に割り引く。

 【ステップ】
 4勝を挙げる富士Sが最重要ステップレース。20年からG2に格上げされたが、22年セリフォス→23年ナミュール→24年ソウルラッシュと現在3連勝中。同組を20点とする。毎日王冠【2・1・3・20】、スプリンターズS【2・0・1・5】も複数の勝ち馬を出しており、15点。他では安田記念、天皇賞・秋のG1組が1勝ずつ挙げており、該当馬を10点。それ以外は5点とした。

 【前走着順】
 前走1着馬は【4・3・2・25】で最多の勝ち馬を出している。2着馬【3・3・1・16】、3着馬【2・3・2・12】と続き、上位に好走していた馬がシンプルに活躍。6着以下は【0・0・1・62】と巻き返すのは厳しい。前走1~3着を20点、4&5着を10点、6着以下は5点とした。

 【脚質】
 逃げ切りは16年ミッキーアイルだけ。逃げた馬は【1・0・0・9】で他の9頭は“券外”に沈んでいる。先行馬にも過酷な流れとなり、道中2、3番手にいた馬も未勝利。3角4番手以下の馬が9勝しており、特に近4年の勝ち馬は全て3角10番手以下からの差し切りだった。前走で3角10番手以下だった馬を20点、同4~9番手を15点、同1~3番手は5点に割り引く。

 【結論】
 春の安田記念を勝ち、マイルG1・3勝のジャンタルマンタルが4項目満点でトップ評価。ただ、先行脚質だけに舞台替わりは歓迎ではない。これを80点で追うのが昨年の覇者ソウルラッシュ。7歳の年齢は大幅な減点だが、晩成タイプだけにデータを超越する走りを見せるかも。3番手は昨年の2冠牝馬チェルヴィニア。23年アルテミスSの勝ち馬でマイルにも対応可能だ。(データ班)

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