【チャンピオンズC】(8)ウィルソンテソーロが差し切る 2年連続2着…今年こそ

2025年12月6日 05:26

ウィルソンテソーロ

 G1予想企画「展開王」は数多くある予想ファクターの中から、展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していく。「第26回チャンピオンズC」は大阪本社・新谷尚太が担当。近2年はレモンポップが逃げ切ったが、今年は先行馬がそろってハイペース必至。前崩れの流れになれば2年連続2着の◎ウィルソンテソーロに勝機あり。ダート界屈指の末脚がさく裂する。

 まずコースレイアウトをインプットしよう。中京ダート1800メートルはスタンド前の上り坂の途中からスタート。コーナーがきついのも特徴で、特に3、4角は急なスパイラルカーブとなり、捲り気味に動いた馬が外へ膨らんでしまうケースも多い。直線は410・7メートルと長く、再び上り坂が待ち構えるタフなコース。道中は内めを通っていかにロスなく進め、最後で末脚を爆発させられるかがポイントになる。

 レモンポップが逃げ切った近2年は前半5F通過が60秒9、60秒8とほぼ同じペースを刻み、2&3着馬も同じというレアな結果になった。今年の逃げ候補はウィリアムバローズ、ナルカミの2頭。両者がハナを一歩も譲らない構えを見せ、その2頭を見ながら前走みやこSを3角先頭から押し切ったダブルハートボンドも早めに動いていくはず。近2年よりペースが緩むことはなさそうだ。

 この流れを味方にできるウィルソンテソーロに◎を託す。当レースは2年連続2着。過去2年とも道中は内めをロスなく追走し、脚をためていた。レモンポップには届かなかったが、2年連続で上がり3F最速の脚で強襲。特筆すべき点は坂を駆け上がってからの加速力だ。ゴールまでの200メートルで繰り出す決め手は一流ダート馬の中でも現役トップクラスだろう。2年前は0秒2差だった着差も、昨年はタイム差なしまで接近。末脚に磨きがかかっている。

 4枠8番の枠順もいい。過去2回も同じ青帽(23年7番、24年8番)からのスタートで連対しており、レースは組み立てやすいはず。2走前の南部杯は昨年のフェブラリーS(8着)以来のマイル戦ながら4馬身突き放しての快勝。楽に好位に取りつき、スピード能力の高さも示した。過去2回は4角13、10番手から浮上したが、流れに応じて自在に立ち回れる器用さも兼備。前崩れの流れを味方に今年こそ、ズバッと差し切る。

特集

2025年12月6日のニュース