今週の佐賀競馬は2日間開催。なかでも注目は7日、日曜日のメイン競走で第5レースの重賞「ラジオNIKKEI杯 第2回九州産グランプリ」だ。（3歳以上・ダート1800メートル）。古馬長距離路線の新設重賞として昨年スタート。第1回は高知所属のルピナステソーロが勝利した。昨年2着の地元馬アイタカや、兵庫、笠松、高知、大井からも好メンバーが集結し、熱い戦いになりそうだ。

　◎⑤アイタカ（佐賀・池田忠好厩舎）忘れ物を取りにいく戦いが始まる。昨年のこのレースでは1/2馬身差の2着と惜敗。今年に入って5月の1400メートル戦で勝利はあるが、3着2回など惜しい戦いが続く。遠征勢も
そこまで強力ではなくチャンスは十分。かなりの混戦メンバーを断つか。地元の意地を見せたい。

　○②ジュンオーズ（兵庫・渡瀬寛彰厩舎）力をつけて佐賀のレースに参戦する。21年に中央でデビューしたが未勝利に終わった。22年7月に転入初戦の佐賀でデビュー初勝利を含み2勝を挙げ、昨年12月からは園田に戦いの場を移して今年6月からは6戦連続園田で馬券圏と安定感抜群。良績は1400に集中しているが、6月には園田1700で勝利あり。100メートル延長も問題にせず好勝負。

　▲⑩カシノルーカス（佐賀・古賀光範厩舎）昨年のこのレースでは格下の立場だったが、6着と奮闘した。今年はB級を勝ち上がり、A2クラスまで来るなど地力強化。

　☆⑧ベルボールドナイン（大井・須田和伸厩舎）昨年の4着馬。上位3頭とは離されたが、佐賀の馬場を走っているのはプラス。実績は短距離に集中しているが、マークは必要。

　△⑪ニライカナイアロー（佐賀・東真市厩舎）C2クラスを連勝して昇級初戦だった前走は1馬身差の2着だった。近走の充実ぶりなら一発あっても。

　△③ベルウッドウズメ（佐賀・北村欣也厩舎）中央2勝馬で転入初戦。実績は1200メートルに集中しているが、力的には通用しても。

――その他の評価――
　①ヒマワリクン（高知・田中守厩舎）昨年の5着馬。1400に良績は集中していてマイルになると、がくっと成績が落ちている。厳しい。

　④キスウマイ（佐賀・大島静夫厩舎）11月に佐賀転入したが、初戦は12着と大敗。通算4勝の内、3勝は園田の820メートル戦。実績と距離に不安あり。

　⑥レーニス（佐賀・井樋明正厩舎）昨年6月に小倉芝1200メートルでデビューして連続2着。オープンのひまわり賞では3着に入った実績がある。5月から佐賀に戦いの場を移したが、大きい着順続き。格上挑戦にもなって狙いづらい。

　⑦ヒカルノキミ（笠松・加藤幸保厩舎）キャリアの2勝は1400メートル。4月に1900メートルを走ったレースは9着と大敗だった。厳しい。

　⑨エイシンチョンパ （兵庫・渡瀬寛彰厩舎）1400メートル以上を使うのは初めて。狙いにくい。

　⑫イチザウイナー（佐賀・平山宏秀厩舎）23年8月に佐賀でJRAとの交流戦（1400メートル）に勝利して以降、成績は低迷。一変までは？