【根岸S】田中博厩舎の“秘蔵っ子”ウェイワードアクト 迫力満点12秒7 レモンポップに重なる道のり…
2026年1月30日 05:30 ダート重賞「第40回根岸S」で唯一の木曜追いとなった田中博厩舎のウェイワードアクトは、美浦Wコースで力強い脚さばき。メンタル重視の馬なり単走でも迫力は十分だ。6歳で初重賞を迎える“叩き上げ”。先の大舞台を見据えれば負けられない一戦だ。
ウェイワードアクトは静かに、力強く最終追いを終えた。1週前追い後に気持ちが高ぶる面を見せたので、当週はメンタル重視の調整。山崎助手は「馬場に入る前の歩きとテンションがリンクしやすい馬なんですけど、今日はいつもより落ち着いていた。精神的なストレスをかけることなく、追い切りを終えられた」と納得の表情だ。
この日はWコースで単走。ゆったりと入り、道中もせかすことなく馬のリズムを重視した。それでも前走でキャリア最高タイの体重546キロに達したボディーは迫力満点。馬なりで走り抜け、5F69秒8~1F12秒7をマークした。同助手は「いい状態で牧場から戻してもらえましたし、先週も“グッと来る”ところがありました。これ以上を求めることもないのかなという感じです」と仕上がりをアピールした。
骨折休養などもあり、6歳でもキャリアはまだ11戦。イメージが重なるのは同厩舎に所属し、23、24年度のJRA賞最優秀ダートホースに輝いたレモンポップだ。偉大な先輩も脚部不安で1年以上の休養があり、5歳で挑んだ23年根岸Sが初タイトルだった。同助手は「ナルカミのような距離も持つ感じではなく、走りの感じが近いのはレモンポップ。能力的にはまだ及ばないですが、グッと低い重心で走るところは似ていますね」と共通点を認めた。
今回の東京ダート7Fは前走霜月Sで1馬身半差の快勝。3走前バレンタインS(2着)でも勝ち馬とのタイム差はなかった。山崎助手は「優等生タイプというよりはちょっと男らしさ、アメリカ(血統)らしさが出てきた。ガーッと行く面も出てきたので前回1400メートルを勝てたというのがあるかもしれない」と振り返る。先のG1舞台を見据えるなら賞金を加算したい一戦。ダートの強豪厩舎の“秘蔵っ子”が、飛躍の一年を迎えようとしている。
≪田中博厩舎×戸崎 JRAダートでは連対率44・8%≫田中博厩舎×戸崎のコンビは、昨年のジャパンダートクラシックを制したナルカミが記憶に新しい。JRAのダートに限ると、通算143戦で【46・18・13・66】。勝率32・2%、連対率44・8%を誇る。ウェイワードアクトとのコンビでは【5・2・1・0】。鞍上は「重心が起きて走れるようになった。レースでは直線の伸びがもうひとつかなという部分もあったが、ここ2戦はそれを感じさせない」と相棒の成長を実感。初の重賞舞台に向け「パワーの中にもスピードを兼ね備えている」と力を込めた。

