【フェブラリーS】ダブルハートボンド JRAダートG1ダブル獲りへ「完璧」 充実の坂路4F51秒9
2026年2月19日 05:30 26年のJRA・G1開幕戦「第43回フェブラリーステークス」の最終追い切りが18日、東西トレセンで行われた。昨年12月のチャンピオンズカップからG1連勝を狙う紅一点ダブルハートボンドは、坂井瑠星(28)を背に栗東坂路で完璧デモ。当レースがG1に昇格した97年以降、初めてとなる牝馬Vに向けて万全の仕上がりをアピールした。
威風堂々。紅一点ダブルハートボンドが坂路のど真ん中を真一文字に駆け上がった。その背中には、15日未明のサウジカップでフォーエバーヤングとともに世界ダート王者防衛に成功した坂井。今度のミッションはデビューからタッグを組む相棒との国内王者防衛。「4F(800メートル)52秒」を目安に、あうんの呼吸で刻んだタイムは51秒9。鞍上は「イメージ通りの完璧な追い切りだった」と充足感をにじませた。
キャリア8戦中、JRAでは7戦7勝と無敗の女王。天性の運動神経を授かった一方、それを支える脚元はガラス細工のように繊細。デビューは未勝利戦の終了間際だった3歳の8月中旬までずれ込み、大差勝ちした2戦目の後には骨折も経験した。大久保師は「追い切りや競馬の後は毎回ヒヤヒヤする」と率直な心境を漏らす。
特に中3週とタイトな日程だった前走チャンピオンズCは「馬にも自分にも“いける”と言い聞かせながらの調整だった」と苦悩の末の勝利だった。今回の間隔は当時と比較して3倍以上の中10週。「1週前追いが引っかかるぐらいのいい手応え。馬自身が“いける”という雰囲気を醸している。前回より状態はいいのかなと思っている」と師が仕上がりに胸を張れば、その師に「百人力」と手綱を託された坂井も「前走の最終追いは手応えが良くなくて半信半疑だった。今回は良かった」と同調した。
フェブラリーSは97年のG1昇格以降、延べ39頭の牝馬が挑戦して一度も勝てていない難攻不落の関門。それでも坂井は「牝馬初という記録にも挑戦したい。その資格がある馬だと思うので」。サウジカップで史上初の連覇を達成した鞍上は臆するそぶりを一切見せない。
独特な歩様から海外遠征が難しい同馬にとって、史上8頭目となるチャンピオンズC&フェブラリーSのダブル制覇は是が非でも達成したいターゲット。JRAに2つしかないダートG1の勲章を立て続けに射止め、額に2つのハート模様を輝かせる女王が伝説的名牝の仲間入りを果たす。
≪G1昇格前はホクトベガV≫フェブラリーSがG1に昇格した97年以降、牝馬は延べ39頭が出走し【0・1・3・35】の成績。そのうち4番人気以内だった5頭は【0・1・2・2】で全て5着以内に入っていた。上位人気濃厚のダブルハートボンドも好勝負必至だ。なお、G1昇格前のG3(84~93年)、G2(94~96年)時代も含めれば、96年にホクトベガ(3番人気)が牝馬Vを飾っている。


