【チューリップ賞】タイセイボーグ 譲れない桜切符 今季初戦で重賞初Vへ
2026年2月24日 05:30 いよいよ春競馬本番。クラシックトライアルシーズンの到来だ。今週は3枚の桜花賞切符を懸けた「第33回チューリップ賞」が組まれている。実績一番は阪神JF3着タイセイボーグ。リフレッシュ放牧を経てグッと成長した。今季初戦で重賞初制覇へ。ヒロイン候補が輝きを放つ。
確かな成長曲線を描いている。タイセイボーグは始動戦に向けて4日に放牧先のノーザンファームしがらきから栗東に帰厩。順調に調教を消化し、18日にCWコースの1週前追いで西村淳を背に6F81秒0~1F11秒1といっぱいに負荷をかけられた。臨戦態勢は整いつつある。担当の山浦助手は「元々の骨格の大きさに伴って実が入ってきた感じ。490キロぐらいの体重で出すことになりそう。プラスになると思います」とレース当日を見据えた。
昨年6月にデビュー勝ちした当時の体重が466キロ。そこからキャリアを積み、前走阪神JF3着時は2走前比で16キロ増の486キロで出走した。「もっと増えてもいいくらい。今は背丈が高く、ひょろっとしています。ボディーバランスを整えながら体がしっかりしてくれば」と目を細めた。この時期の牝馬としてはカイ食いが安定し、思うように調教を積めている。「グタッとすることもあるけどリカバリーが早いですね」と特長を挙げた。
安定感は戦績にも表れている。キャリア5走で4着以下がなく、近3走は重賞で一線級相手に好走を続けた。「相手が強くなっても、しっかり走ってくれます。普段、乗っている調教助手もバネが凄いって言っているし、能力が高いですね」と評価。前走阪神JFは課題のスタートを決めて中団追走。積極的に仕掛けて長くいい脚を使い、上位2頭に食い下がった。「それまでのレースと比べてスタート前の雰囲気が違い、落ち着いていました。ジョッキー(西村淳)との相性もいいんだと思います」と手応えをつかんだ。
本番で逆転へ、まずはトライアルで弾みをつけたい。「賞金を加算したいところ。(桜花賞の)優先出走権を獲って次につなげたい。いい走りをしてくれると思いますよ」と意気込んだ。新潟2歳S2着で賞金1000万円とし、G13着の実績もあるとはいえ、まだ1勝馬。善戦キャラを返上し、ひと皮むけた走りを見せる。
《桜花賞TRに縁ある松下厩舎》タイセイボーグを管理する松下武士師(45)は15年3月に厩舎を開業。桜花賞トライアルに縁があり、17年カラクレナイ、25年ショウナンザナドゥでフィリーズレビューを2勝している。チューリップ賞は過去2頭を起用し、20年レシステンシア、25年ビップデイジー(ともに1番人気)といずれも3着を確保。この2頭とは前走阪神JF3着以内という共通点がある。厩舎の話題で言えば三度目の正直なるか。タイセイボーグが“先輩超え”のトライアルV発進を期す。
