【ひめじプレーバック】イグナイターを育てた名トレーナーが明かす弟子への思い
2026年3月15日 16:00 愛弟子の活躍が、よほどうれしかったのだろう。12日に行われた重賞「第55回白鷺賞」(ダート2000メートル、12頭立て)で勝ったヘラルドバローズ(牡7、父シニスターミニスター)に騎乗した小谷哲平(17)をレース後、新子雅司師(48)は馬場の入り口で待っていた。珍しい光景だった。
2着にも自身が管理し、小谷哲の兄弟子・笹田知宏が騎乗したラッキードリーム(牡8、父シニスターミニスター)が入るというこれ以上ない結果だったのだから、無理もない。最後は2頭のマッチレースとなり「どっちかな、と思ったけど、どっちでもいいわ、と」という言葉とは裏腹に、穏やかな笑みを浮かべていた。
昨年デビューした小谷哲への、あふれんばかりの愛情がコメントからもにじみ出る。「馬のリズムを崩さないように、4角先頭くらいの気持ちで乗ってこい、と(指示していた)。若干飛ばしていってるかなと思ったけど、指示通り乗ってくれた」と称賛。2月19日には1日5勝を挙げるなど、ブレークの兆しを見せつつある17歳に「これでもう一皮むけてくれれば。一から育てたジョッキーで重賞を勝つのは、やっぱりうれしい。(普段とは異なる)勝負服も似合ってた」と、父親のようなまなざしを向けた。
元騎手の視点からも「股関節の使い方が良くなってきたと思う」と評価。これから日本全国を渡り歩いていってくれるようなジョッキーになってくれればうれしい」とエールを送った師。名トレーナーと兵庫のホープが、来週から再開する園田でどんなハーモニーを奏でるのか、引き続き注目だ。
