【高松宮記念】パンジャタワー 余裕坂路ラスト1F11秒9 松山「さすがだなと思える動き」
2026年3月27日 05:30 人馬の呼吸がぴったり合った。パンジャタワーは午前7時の開門直後、松山を背に坂路へ。前日からの雨の影響でタフなコンディションの中、軽快なステップでスピードアップ。カーブを曲がった直線でトップギアに切り替えると、さらに加速。最後は手綱を抑えて頂上に駆け上がった。全体時計は4F55秒4にセーブし、馬のリズムを重視しながらラスト1F11秒9をマーク。躍動感あふれる動きを見せた。松山は「あまり速くなり過ぎないよう、確認程度の追い切り。少し右にもたれたり、手前を替えない面はあったが、最後はさすがだなと思える動きでした」と合格点を与えた。
2度目の海外遠征となった前走サウジアラビアの1351ターフスプリントは海外の実力派スプリンターを相手に0秒5差の5着に力走した。橋口師は「外々を回す強気な競馬で一瞬はグンと脚を伸ばした。最後に脚色が鈍ったのは距離が影響した。海外を経験し、いろいろなことに動じなくなり、精神的にも大人っぽくなりました」と心身の成長に目を細める。
帰国後は検疫を経て栗東近郊のチャンピオンヒルズで着地検査を挟み、18日に栗東に帰厩。翌19日にCWコース(6F81秒9~1F11秒3)で1週前追い切りを消化した。遠征明けのG1では異例とも言える実質10日競馬(放牧から帰厩後10日で出走)での参戦について指揮官は「牧場ではカイバも厩舎で使っている物を準備し、普段と同じように調整を進めてもらった」と順調さをアピールした。
一昨年の夏に同舞台で新馬勝ち、当時3歳だった昨夏は札幌のキーンランドCで古馬と同じ57キロを背負いながらメンバー最速の上がり3F33秒9で差し切って芝1200メートルは2戦2勝だ。橋口師は「1200メートルがベスト。(キーンランドCで)強い勝ち方をして確信に変わりました」と距離適性を強調する。昨年NHKマイルC覇者が春のスプリント頂上決戦でも輝きを放つ。
≪早い時期から動けて古馬でも成長の配合≫パンジャタワーの父タワーオブロンドンは現役時代18戦7勝。19年スプリンターズSを含む重賞5勝を挙げた。デビュー当初はマイル路線で活躍し、4歳夏以降はスプリント路線にシフトして勝ち星を積み上げた。現4歳世代が初年度産駒で今回はパンジャタワー、レイピアの2頭が出走する。パンジャタワーは曽祖母がソニンクでダービー馬ロジユニヴァース、秋華賞や長期の海外遠征で英ナッソーSを制したディアドラ、ヴィクトリアマイル覇者で安田記念連覇を飾ったソングラインの近親。早い時期から動けて、なおかつ古馬になってからの伸びしろが見込める配合だ。
