【大阪杯】1番人気応えた!クロワデュノール復権3度目のG1制覇 最強4歳世代が春の仁川で“満開”

2026年4月6日 05:30

<阪神11R・大阪杯>レースを制したクロワデュノール(撮影・中辻 颯太)

 豪華メンバーがそろった春の古馬中距離王決定戦「第70回大阪杯」が5日、快晴の阪神競馬場で行われ、北村友一(39)騎乗の昨年ダービー馬クロワデュノールが1番人気に応える差し切りVでキタサンブラックとの父子制覇を達成。一昨年ホープフルSを合わせ、3度目のG1制覇を飾った。斉藤崇史師(43)は当レース初勝利。逃げたメイショウタバルが2着、3着に一昨年ダービー馬ダノンデサイルが入った。

 春の青空の下、多くのファンが待ち望んだ第92代ダービー馬の復権。クロワデュノールが初めて関西圏で出走し、最強4歳世代の頂点に立った強さを証明した。逃げるメイショウタバルをゴール前で捉え、3/4馬身差V。底力を示した。

 これぞ人馬一体。デビューから手綱を取る北村友は喜びを爆発させるとともに安堵(あんど)の表情を浮かべた。「ほっとしたなということが一番ですし、強いクロワデュノール、勝つクロワデュノールを見せられて良かったと思います」。ウイナーズサークルで行われた表彰式は盛大な拍手で迎えられ「おめでとう」とあふれんばかりの大歓声。“友一コール”まで鳴り響いた。「いろんな方たちがつないでくださった継続騎乗。その思いに応えられたという感謝の気持ちを持ちながら挑みました」と魂を込めた騎乗だった。

 メイショウタバルが逃げて、ファウストラーゼンとセイウンハーデスが2、3番手。前半1000メートルが58秒1の締まったペースで先行勢を視界に入れ、中団でリズム良く追走すると3角からポジションを上げた。鞍上が馬の能力を信じ、右ステッキを入れると相棒がしっかり反応。手応え通り脚を使い、3度目のG1制覇のゴールを駆け抜けた。

 「今年の競馬の主役になるような馬になってほしい思いもありますし、もっともっと強いクロワデュノールを見せてほしいなと思います」

 昨年ジャパンC4着後、放牧を挟んで4カ月ぶりで迎えた今季初戦。冬を越してボリュームアップした馬体を踏まえ、この日の朝も坂路(4F73秒1~1F17秒5)で乗ってから競馬場に向かった。前走比10キロ増でデビュー以来、最高体重(昨年フランス2戦は計量なし)となる522キロで出走。斉藤崇師は「追い切りをやってシェイプアップしてきたが、まだ重たいなと思う部分がありました。こんなに重たいなと感じることは今までなかったです」と当日朝に坂路入りした意図を説明。師が感じた「まだ少し重い」という誤差を埋め、競馬に送り出した。「世代の頂点に居続けるためにもここは落とせないという気持ちもあったので勝ててほっとしています」と笑みを浮かべた。次走はいろいろな選択肢があるが「能力は凄く高くて今日も装鞍所からパドック、返し馬で一つもイレ込むことなく、おとなしくて本当に優等生です」と陣営の期待は大きい。

 昨年凱旋門賞の惨敗(14着)を糧にし、ひと皮むけた。鞍上は「いい時も悪い時も乗り越えて強くなっている相棒」と話す。満開の桜が映える仁川に咲いた満開の笑顔。人馬の絆の強さを示す勝利でもあった。

 ◆クロワデュノール 父キタサンブラック 母ライジングクロス(母の父ケープクロス)22年3月21日生まれ 牡4歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績9戦6勝(重賞5勝目) 総獲得賞金9億1664万8600円 馬名の由来は北十字星(フランス語)。

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