【阪神牝馬S】エンブロイダリー快走劇 昨年2冠牝馬が貫禄V!樫女王カムニャックの猛追しのいだ
2026年4月12日 05:25 G1馬3頭を含む豪華メンバーが集結した「第69回阪神牝馬S」が11日、阪神競馬場で行われ、ルメール(46)騎乗の1番人気エンブロイダリーが鮮やかな逃げ切りV。昨年の2冠牝馬が今年初戦を白星で飾り、ヴィクトリアマイル(5月17日、東京)の優先出走権を手にした。関東馬の勝利は15年カフェブリリアント以来、11年ぶり7回目。昨年のオークス馬カムニャックが2着に入り、マイルG1・2勝アスコリピチェーノは最下位10着に敗れた。
1年前の桜花賞馬が思い出の舞台で輝きを取り戻した。最内枠からハナを奪ったエンブロイダリーの脚色は直線に入っても衰えない。ゴール前で外から迫った同世代のオークス馬カムニャックを首差抑え、今年初戦を白星で飾った。上機嫌で勝利者インタビューに登場したルメールは「彼女の強さを見せられて、良かったです。余裕ではなかったけど、止まらなかった。2000メートルまでいけるので、最後も心配していなかったし、ゴールまで伸びると思っていた」と笑みを浮かべた。
スタートから促してハナへ。ゲートが開くまで、いくつかプランはあったが「1枠でいいスタートを決めれば、逃げようと思っていた」と鞍上に迷いはなかった。先頭に立っても集中力が途切れることはなく、マイペースで淡々と進める。上がり3F33秒5で後続を振り切った。森一師は「道中はしっかり折り合って、息も入ったとジョッキーは言っていた。上がりも速くて、とても強い内容だったと思います。古馬の一線級を相手に結果を出せたのは良かった」と喜んだ。
昨年12月の香港マイルは初の海外遠征で環境になじめず11着。森一師は「当日は少し体がしぼんで見えた」と振り返る。その後は休養を取り、当レースから再始動。昨年の桜花賞、秋華賞を勝った時と同様、美浦から早めに栗東に入って調整し、この日の馬体重はキャリア最高の496キロ(前走比14キロ増)。「いい成長ですね。古馬の体に完成されてきた。香港の経験がここに来て、実を結んだ」と充実ぶりに目を細めた。
4歳初戦で強力ライバルを完封。次戦は優先出走権を手にしたヴィクトリアマイルか、安田記念(6月7日、東京)の2択。進化した女王が春の大舞台を盛り上げる。
◆エンブロイダリー 父アドマイヤマーズ 母ロッテンマイヤー(母の父クロフネ) 22年2月1日生まれ 牝4歳 美浦・森一厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績10戦6勝(うち海外1戦0勝、重賞4勝目) 総獲得賞金3億9403万1000円 馬名の由来は刺繍(母名より連想)。

