【ラジオNIKKEI賞】小林師 ローベルクランツ初重賞奪取を松山に託す「手が合ってますね」

2026年6月26日 05:30

17日、松山を背に追い切るローベルクランツ 

 福島開幕週を彩る3歳限定ハンデ戦でローベルクランツが初の重賞奪取を目指す。手綱を取るのは昨夏のデビューから7戦連続でコンビを組む松山。管理する小林師は「まさか福島まで行ってくれるとは。あのクラスのトップジョッキーが乗り続けてくれるっていうのは奇跡的なことですよね」と感謝の思いを口にした。

 前々走の毎日杯は2着。前走のNHKマイルCは初のマイル戦で強敵に食らいつき、10番人気ながら4着と見せ場をつくった。「枠も真ん中で所々、窮屈そうなところがあって、それが最後に影響したのかなと思います」と振り返りつつ「正直言ってもうちょっとやれるのかなと思っていました」と開業6年目でG1タイトルを意識していただけに悔しさもにじませた。

 祖母が08年マイルCSを制したブルーメンブラット。当然、期待は大きかったがデビュー前の道のりは決して平たんではなかった。

 「気性面でかなり難しいところがあったから早い段階で入厩させましたが、入厩からゲート試験までが一番、慎重になりました。何か一つ間違えると…という危うさを感じましたし手順、環境だったり、そこまで気を使うのかというくらい相当、気を使いました」

 無駄に刺激せず細心の注意を払いながら調整を進めた。能力を感じたのはデビュー2週前に行ったCWコースでの併せ馬。「直線に向いたあたりの反応がめちゃくちゃ速くて瞬発力が凄かったんです」。気性面を考慮し、毎日杯からポリトラックでサッと済ませる最終追いを取り入れた。「精神的にも、肉体的にも負荷をかけたくなかったので。追い切りというよりガス抜きにしたいと思っています」と意図を説明する。

 根気強く向き合って、たどり着いた夏のみちのく決戦。「気性が難しいだけに優しい松山君と手が合っていますね。評価してくれている松山君の期待に応えたいです」とダービージョッキーに託す。成長著しい素質馬がトップハンデタイの57キロをはね返し、厩舎に勢いをもたらす。

 ◇小林 真也(こばやし・しんや)1981年(昭56)2月17日生まれ、富山県出身の45歳。04年7月にJRA競馬学校厩務員課程に入学し、05年3月に栗東トレセンへ。平田厩舎で攻め専(調教騎乗がメイン)の助手を務め、稽古をつけていたカレンブラックヒルが12年NHKマイルC制覇。20年に調教師試験に合格し、21年3月に開業。同21日、中京8R(ウェイヴァリー)で初勝利。JRA通算1211戦96勝、うち重賞は22年東京ハイジャンプ(ゼノヴァース)、25年アルゼンチン共和国杯(ミステリーウェイ)の2勝。

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