【アイビスSD】ピューロマジック連覇へ万全 CWコース余裕併入4F53秒4~1F11秒3
2026年7月30日 05:20 暑熱対策として競走時間帯を拡大して開催される新潟の2週目メインは、直線芝1000メートルで争われる名物競走「第26回アイビスサマーダッシュ」。29日に東西トレセンで追い切りが行われ、史上3頭目の当レース連覇を狙うピューロマジックはCWコースで大人びた走りを披露。函館スプリントSに続くサマースプリントシリーズ連勝へ、万全の態勢を整えた。
26年夏。今、彼女は完成域に到達した。函館スプリントSから重賞連勝、アイビスSD連覇を狙う5歳牝馬ピューロマジックだ。最終追いはCWコースで半マイル調整。先行するシェーネエルデ(3歳未勝利)を4馬身追走する形で直線は内に併せ、余裕の併入ゴール。4F53秒4~1F11秒3の意識的に抑えた時計でもムキにならず、むしろリラックスしていた。
1年前と同じ調教パターンながら若さが消え、大人びた雰囲気が漂う。安田師は「前走逃げたことで前向きさの強さもあったんですが、日に日にリラックス。今朝は馬の後ろでしっかり我慢させた。人の支配下の中で我慢が利くように。もっとケンカするのかなと思ったけど、しっかり我慢できていた」と成長に目を細めた。
前走の函館スプリントSで重賞4勝目。成績的には勝つか、負けるか、ムラ駆けの印象もあるが、間違いないのは“夏女”だと言うこと。「前走はレースまで冷静に過ごせたし、精神面での成長も感じられました。時季的にコンディションも良く、思い描いていたレースができた」と振り返り、「使ってもう一段階、上がりそうな感触がありました。その通り来ています」と上昇度も再確認した。
アイビスSDと言えば牝馬が強い。過去25回で18勝。05~11年には7連勝を飾り、JRAの牡牝混合重賞における牝馬の最多連勝記録をマークした。さらに20年から目下6連勝中。ピューロマジックも早くから連覇を視野に入れていた。「夏と冬とでは体調が全然違う。冬は最悪です。冬はイライラする感じでカイバも身に付かない。冬はかんで来るけど、夏は人懐っこい」と季節で体調も精神的にもガラリ変わるようだ。
昨年は鮮やかな差し切りを見せたが、前走のように問答無用の速さで圧倒することも可能。自在性も武器になる彼女に、「ピューロの強さを見せられるよう頑張ってもらいます。夏は牝馬です!!」と背中を押す。指揮官の表情も夏空のように晴れ渡っていた。
《3頭目快挙へ》過去、アイビスSD連覇に挑んだ13頭は【2・1・1・9】の成績。昨年の覇者ピューロマジックはカノヤザクラ(08、09年)、ベルカント(15、16年)に続く史上3頭目の連覇に挑む。また、カルストンライトオ(02、04年)、オールアットワンス(21、23年)の2頭は隔年Vを飾っている。
