フォーエバーヤング 12・29東京大賞典で引退 矢作師「最後に日本のファンにお披露目できれば」

2026年11月9日 05:29

24年の東京大賞典を制したフォーエバーヤング

昨年のJRA年度代表馬で日本馬最多の海外G14勝を挙げたフォーエバーヤング(牡5)が東京大賞典(12月29日、大井)で現役を引退することが決まった。管理する矢作芳人師(65)が8日、明かした。日本調教馬初のBCクラシック制覇、サウジカップ連覇など国内外でG17勝、総獲得賞金は世界歴代2位の50億5611万600円の金字塔を打ち立ててきた。砂の王者が暮れの競馬を盛り上げる。

 フォーエバーヤングが大井でラストランを迎える。管理する矢作師は東京競馬場で、東京大賞典に向けて調整するプランを発表した。「前提として、まだ白井(千葉県)にいて検疫中なので、あくまでその後に状態を確かめてですけど、東京大賞典を目標にします。それで引退します。少しでも状態が上がらないとか、不安が出たらその時点で引退します」と語った。

 引退か、国内でもう一走か。ファン思いのスピリットが、もう一戦へと動かした。矢作師は「(藤田晋)オーナーの“日本の競馬ファンに見せたい”という思いは私ももちろん、厩舎としてもあります。稼いでいるので、賞金とかではない。そういう思いで、使うとしたらそこ(東京大賞典)で終わろうと思っています」と語った。

 プランの一つとしてあった有馬記念参戦には「私は否定的で、競馬の盛り上がりのためにそこまで馬に苦労はかけられない」と見解を述べた。JRAでの出走は新馬勝ちの1走だけとなった。このレースは24年に勝利。大井は同馬の主戦である坂井の父・英光師、そして指揮官の父・和人師が所属の場所。ゆかりの地でラストランを迎える。

 デビューから無敗で24年サウジダービー、UAEダービーを連勝。サウジC制覇で幕を開けた25年は日本調教馬初のBCクラシック制覇、ダート馬として初のJRA賞年度代表馬を受賞した。26年はサウジカップ連覇の偉業、9月には米G1ジョッキークラブGCを優勝。1日のBCクラシックは5着に敗れたが、総獲得賞金は世界歴代2位となる50億5611万600円まで積み上げた。

 前走でキャリア17戦目にして初の馬券圏外を味わった。「あの馬が築いてきたものに傷がつくことはないと思う。最後に日本のファンにお披露目できれば」と指揮官。偉大なるダート王の日本凱旋、暮れの大井は空前の盛り上がりとなる。

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