【アルゼンチン共和国杯】16番人気ファミリータイム 大波乱V JRA重賞史上2位3連単1206万円超

2026年11月9日 05:28

アルゼンチン共和国杯、驚がくの配当を知らせるターフビジョン

 伝統のハンデG2「第64回アルゼンチン共和国杯」が8日、東京競馬場で行われ、単勝74.2倍の16番人気ファミリータイムが好位から押し切った。2、3着も2桁人気馬が入線して3連単の配当は1206万5300円。15年ヴィクトリアMの2070万5810円に次ぐJRA重賞史上2位の高配当となった。

 海外でもまれた若武者が超高額配当を演出した。仏国と豪州で修業を積んできた菅原明が、単勝74・2倍の16番人気ファミリータイムで押し切りV。3連単の配当1206万5300円はJRA重賞史上2位となった。

 大仕事をやってのけた鞍上は「日本に帰ってきてから1勝しかできていなくて…。悔しくてもどかしくて悩んでいた。結果を出せてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 ファミリータイムは近2走、中団からの競馬だった。この日はいいスタートを切る。ミステリーウェイとメイショウゲキリンがリードする縦長の隊列。前を見る4番手は絶好の眺め。直線は馬場のいい外めに進路を見いだす。長所である長くいい脚を発揮。最後は先に抜け出していたメイショウゲキリンをかわし、ホーエリートの追い上げを首差しのいだ。掲示板に着差「クビ」の文字が並ぶハンデ戦らしい大接戦を制した。

 菅原明は前走のレース映像をしっかり確認、馬の特長を理解していた。「スタミナがあることを認識していたし、チャンスはありそうだなと。前めで運びたいと思っていたし、直線の反応も良かった。最後は本当に必死でした」とレースを回顧する。一方、石坂師は「この馬のしぶとさ、根性を生かしてくれた。理想通り乗ってくれた」と初コンビで勝った鞍上を称えた。

 5歳にして初の重賞制覇となった。初勝利は3歳の12月で格上挑戦の1勝クラスだった。トレーナーは「未勝利戦でなかなか勝てなかったけど、この馬は晩成血統なので。いい成長曲線を描いてくれている」とさらなる上積みに期待する。この日、東京大賞典への出走を表明したフォーエバーヤングと同じリアルスティール産駒。「馬の様子を見て」という条件付きで、次走は有馬記念(12月27日、中山)を視野に入れる。伸びしろたっぷりのコンビが暮れの大一番で再びアッと言わせるシーンに期待する。

 ファミリータイム 父リアルスティール 母プリオバーン(母の父ガリレオ)21年3月7日生まれ 牡5歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・東豊物産 生産者・北海道浦河町の笠松牧場 戦績19戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億4823万5000円 馬名の由来は家族との時間。

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