ゴスホークの再現だ!!速攻タキオン/朝日杯FS
2008年12月17日 06:00 持ち前のスピードを武器にG1獲りを狙うのがアグネスタキオン産駒のホッコータキオン。主戦・飯田も好感触をつかんで大一番に挑む。
飛ぶ鳥を落とす勢いのアグネスタキオン産駒にしては地味な印象。この父特有の切れ味で勝負するのではなく、逃げ脚質のせいなのか。今回もあくまで伏兵扱いのホッコータキオンだが、その実力はさすがと思わせるもの。楽に逃げ切った前々走の野路菊Sがレコード勝ち。前走のデイリー杯2歳Sも、最後にシェーンヴァルトに差されはしたものの、レコード決着のタイム差なしで走り抜けているスピードを持っているのだ。主戦の飯田も、この馬のポテンシャルの高さに自信を見せる。
「この中間も順調に来ているし力があるのは分かっている。前走は勝った馬にいい脚を使われたけど悲観する内容じゃない」
その前走、先行勢で最後まで踏ん張ったのは逃げたホッコータキオンだけ。2、3番手につけていた馬たちが大敗していることからも、いかに内容が濃かったかがわかる。デビュー2戦目の未勝利戦では3番手から抜け出して快勝しているようにハナにこだわるタイプではない。
ただ、小回りの中山コースで、バテない先行力を持っているのは大きなアドバンテージだ。「行けるようなら行けばいいし、周りが速ければ行かなくてもいい。スピードの持続性が一番の武器かな。超スローペース(の瞬発力勝負)になるのは嫌だけど、自分でペースをつくれる馬だからね」と飯田。
昨年は最内枠に入ったゴスホークケンが、あれよあれよの逃げ切りV。持ち前のスピードと楽に行けた時の粘り強さは昨年の2歳王者にも勝るとも劣らないものを持っている。あっと驚く逃亡劇も決して夢物語ではない。