藤井氏 1勝に苦しみ始めたSS産駒

2009年3月17日 06:53

 【藤井正弘の血統トピック】【0・7・3・70】。一体、何の累計記録かお分かりだろうか。80戦0勝、2着7回、3着3回、勝率0%、複勝率12・5%…実はこの数字、本年度のJRA平地競走におけるサンデーサイレンス産駒の成績である。
 まずは年頭の京都金杯でマルカシェンクが2着に入り、その後もアメリカJCCのエアシェイディ→東京新聞杯のキャプテンベガ→シルクロードSのソルジャーズソング→ダイヤモンドSのブレーヴハートと4週連続の重賞連対。依然として存在感十分のサンデーサイレンス産駒だが、勝ち鞍となると、今年はエイシンテンリューの障害未勝利のみ。平地では先週も中京記念のスウィフトカレントが15着、ポラリスSのベルーガが10着、東風Sのピサノパテックが8着に終わり、昨年11月24日、福島の500万条件戦勝ちのグラスフォーユーを最後に、何と126連敗中なのである。
 13日にディープインパクト世代の重賞ウイナー、ペールギュントの引退とフランスでの種牡馬入りが発表され、現役登録のあるサンデーサイレンス産駒は、下はマツリダゴッホなど現6歳の最終世代から最年長11歳のロイヤルキャンサーまで64頭となった。うち25頭がオープン馬という少数精鋭の戦力分布で、入着賞金のみで1億6757万8000円(平地リーディング22位)を稼ぎ出しているのはある意味驚きだが、同時に「1勝」のハードルが高くなってきたのも事実。トンネル脱出には意外に手こずるかもしれない。(サラブレッド血統センター)

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2009年3月17日のニュース