キングスに「盾」つけない!!/阪神大賞典

2009年3月17日 06:00

<阪神大賞典>天皇賞・春へ向けて、必勝態勢を敷くアサクサキングス

 芝3000メートルの長丁場で争われる阪神大賞典。ステイヤーが集う天皇賞・春(5月3日、京都)の重要な前哨戦だ。菊花賞馬3頭がそろう好メンバーの中、順調度ではアサクサキングスが上回る。前走・京都記念で久々の復活Vを飾り上り調子。勢いに乗って押し切りを狙う構えだ。

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 長距離界のエースがついに復活した。07年の菊花賞馬アサクサキングスは前走・京都記念でその菊花賞以来、1年4カ月ぶりの勝利を飾った。当初は天皇賞・春へ直行の予定だったが、間に阪神大賞典を挟んできたのは調子が良ければこそだ。

 大久保龍師は「前走の中間は516キロで調整して、508キロで競馬。レース後の火曜にはもう516キロに戻っていた。そして水曜は運動だけの調整にしたら522キロに。すぐに乗り出した」と説明する。

 調教でまたがる寺島助手は「前走よりしっかり時計は出ている。状態は同じぐらい。体は前走より気持ち絞っていく感触」。普段の調教で感じているのは気性面での変化だ。「最近はフッと抜くところがある。以前はDWコースでもずっとハミが掛かったまま。それが、最近は1コーナーあたりではフワフワしている」。このいい意味での“手抜き”は長い距離を走る上では必要だ。年を重ねてステイヤーとしての顔がはっきりと見えてきた。

 昨年の天皇賞・春は1番人気で3着。大目標は同時に雪辱の場でもある。「実質、本番そのままのメンバー。1回使っている分、今回に限っては有利かな。切れ味では負けるので、今の時計が掛かる芝も合うと思う」と寺島助手。ライバルのオウケンブルースリは切れ味勝負。スクリーンヒーローは1キロ重い59キロを背負う。難敵を撃破してリズム良く本番へ向かいたいところだ。

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2009年3月17日のニュース