【朝日杯FS】2連勝タツミリュウ勢い乗る!

2010年12月15日 06:00

 2戦2勝でG1に挑むタツミリュウ。デビュー2連勝と順風満帆に来ているが、デビュー前には競走馬生命が危ぶまれるほどのアクシデントに見舞われた。矢野英師は「以前はゲートで起立する癖があった。デビュー前のゲート練習で起立した勢いで転倒し、ゲートの下にもぐってしまう事故があった」と振り返る。その後は起立癖を直すためにゲート練習を強化。「かなりやっつけましたからね。頭が良過ぎる馬で学習能力は高く、レースではそういう癖を見せていない。メンコ(覆面)を着けたのもいい相乗効果になったと思う」と悪癖矯正に成功した。
 1週前にはWコースで意欲的な3頭併せ。「前走後は1段階上の状態を目指してきた。先週の調教は目立った時計(5F68秒4)ではなかったが、十分に負荷のかかる内容で満足している。最後方から集中力を切らせず、並んでからも突き抜けないでタメながら走らせました。鞍上のコントロールできる時間を長くしてやめさせない調教ができました」と指揮官は感触を口にする。
 厩舎の調整方法も実を結んでいる。「うちは調教で9割方は目いっぱいやらない。遊びながらの調整ですよ。それが今年はいい方に向いてくれています」。先週の阪神JFには未勝利→からまつ賞を連勝したフォーエバーマーク(8着)を送り込んだ。あとは5分の4の抽選をクリアして2週連続のG1出走へ。「辰・巳・龍」の馬名通り勢いに乗って大舞台に上り詰めるか。

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2010年12月15日のニュース