【朝日杯FS】リベルタス厩舎法則で戴冠だ!

2010年12月15日 06:00

乗り運動をするリベルタス

 2歳王者決定戦「第62回朝日杯FS」に挑むリベルタスは抽選対象ながら、超良血、名門厩舎、好調ジョッキーと買い材料がそろっている。父ディープインパクトで母が仏G1馬。角居厩舎で鍛えられ、鞍上が2歳戦で信頼の置ける福永だ。

 リベルタスの非凡さは初戦に表れている。スローの上がり勝負から上がり3F33秒7の切れ味で突き抜けた。レース後、福永は満面の笑み。「まだ後ろの踏み込みが甘くて、直線でもうまく体を使えていないけどこの末脚。ポテンシャルは相当。このまま順調にいってくれれば、来年は大きな舞台でやれていると思う」。現2歳世代の新馬戦だけで19勝を挙げ、阪神JFをレーヴディソールで制した鞍上がここまで評価するのだから、秘める素質は世代トップクラスだ。
 血統からして超一流。父はディープインパクト。初年度産駒は既にJRA37勝、11週連続新馬Vを継続中。母カーリングは現役時に仏G1・2勝、繁殖入り後はG2・4勝のローエングリンを送り出した。良血馬ぞろいの角居厩舎でも、ひと際存在感が光る血統背景だ。
 清山助手も当然、絶賛の口調になる。「使うごとに安定して、自在に立ち回れるようになっている。いろんな課題を修正して、素材にたがわぬ成績を残せている。いい形でG1に行けるね」。数々ある特長の中で、特に強調していたのが学習能力の高さだ。「教えてすぐ答えを出してくれるのはなかなかできないこと。今回も不安点はいろいろあるが、うまく対応してくれるんじゃないかと思う」
 現在は出走確率「5分の4」の抽選対象だが、角居厩舎にはある法則が存在する。06年ウオッカ、07年トールポピーとも黄菊賞2着→抽選クリア→2歳G1制覇を果たしている。リベルタスは2走前が黄菊賞2着だ。過去2回はなぜか抽選突破を不安視するムードが厩舎にはなかった。そして「今回もそう」と清山助手。絶好調の福永が鞍上と来れば、怖さはさらに増す。まず抽選を突破できれば、2歳王者への道が大きく開かれる。

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2010年12月15日のニュース