【朝日杯FS】マイネルラクリマ「先行力」で勝負

2010年12月17日 06:00

厩舎まわりで引き運動をするマイネルラクリマ

 ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、マイネルラクリマを管理する上原博之師(53)に迫った。

 ――マイネルラクリマですが最終追い切りは最後、いっぱいに追われました。
 上原師 5、6馬身後ろからの追走で、しまいいっぱいに、というのは指示通り。動き自体も良く見えたし、時計(6F82秒6)も予定通りです。
 ――前走(東スポ杯2歳S4着)は久々でプラス8キロ(462キロ)。
 成長分もあったけど、気持ち余裕残しだったかも。今回は数字的には同じかいくらか絞れるくらいで出られると思います。
 ――スタートは絶好も、下げて好位。前々走(新潟2歳S2着)と似たような形になりました。
 スタートは速いけど掛かって行っちゃうわけではない。すんなり下げられるあたりにこの馬のセンスの良さを感じます。
 ――直線も上手に外へ出し、一瞬先頭に立つシーンがありました。
 直線の長い東京だったので仕掛けどころが難しかったかと思いますが、上手に乗ってくれました。
 ――最後まで2着争いをした上での4着。
 最後の最後に止まったけど、強い競馬をしてくれたと思います。
 ――新馬戦(1着)以来の右回りになります。
 調教の感じでも左右の回りでどうこうという馬ではありません。ただ、直線の短いコースになるのは良いと思います。
 ――それは先行力を生かせるからですか?
 そうですね。前走と同じような競馬ぶりでも中山ならもっと際どい勝負になっていたでしょうから。
 ――楽に前へ行くためには枠も内の方が良いですか?
 内枠の方がベター。でも、器用なタイプなので無理に先行させなくても大丈夫。どの枠でどういう位置になっても自分の力は出してくれると思います。
 ――前走の1、2着(サダムパテック、リフトザウイングス)も出ていますが逆転も十分に期待できる。
 もちろんそのつもり。一度叩かれて状態はアップしているし、コースも替わるので、前走以上に走ってくれると信じています。

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2010年12月17日のニュース