【ジャパンC】11年ぶりの外国馬Vへ!仏・イラプト本気度満点
2016年11月25日 05:30 午前7時半すぎ。薄闇に包まれた東京競馬場、空からは雪がひらひらと舞い落ち、馬場は一面真っ白。何とも幻想的な雰囲気に包まれた。静かな馬場にシャリ、シャリと身の引き締まるような蹄音。2年連続での参戦となるイラプトが姿を現した。
当初は芝コースでの追い切りを予定していたが、「馬場が硬くなっていた。あまりに雪が降っていたので驚いた」(クーパー馬主代表)とダートコースへ。まずはダクとキャンターで1周。そこから500キロ超の雄大な馬体をグッと沈ませてスピードアップ。終始馬なりのまま、ラスト1F15秒2をマークした。時計は速くはないが、かき込むようなパワフルなフットワークが目を引いた。「満足のいくコンディション」と見守ったグラファール師。短期間にフランス→カナダ→フランス→日本の長距離輸送を挟んだが、疲れは見られない。
3歳で参戦した昨年は直線しぶとく伸びて0秒3差6着。トレーナーは「3歳で海を渡るのは大きなチャレンジだったが、誇りを持てる内容だった」と振り返る。さらに「昨年に比べて心身共に確実に強く、成熟している」と自信を隠しきれない様子。前走・カナディアンインターナショナルも同じ左回りの2400メートル。「馬場適性は証明済み。長い直線も合っている」と勝算を十分に見込んでの参戦だ。
見逃せないのは、デビュー戦以来となるP・ブドー(23)との再コンビ。ブドーといえば、初めて日本で短期免許を獲得した14年、体重管理に失敗してブーツを脱いで騎乗し、戒告処分を受けた。今月22日には今年275勝目を挙げ、欧州年間最多勝記録を更新したばかり。フランスで今、最も勢いのあるジョッキーだ。外国馬は05年アルカセット以来、優勝から遠ざかっているが、本気度満点のフランスからの刺客なら、久々に日本馬の壁を打ち破れるかもしれない。

