中山日曜メインはサマーマイルシリーズ最終戦の「第66京成杯AH」。秋の飛躍を狙うマイル巧者が集結したこのレース、主役は1枠1番のグレナディアガーズか。昨年の朝日杯FSを2歳コースレコードで快勝すると、続くファルコンS、NHKマイルCでも好走。高いマイル適性を誇り、古馬との初対戦でも人気は必至だ。今季は海を渡り、米国のBCマイル（11月6日、デルマー）を目指すプランが発表されている。ここを勝って弾みをつけたい。

　5枠10番のカラテは前走・関屋記念2着で再上昇ムード。G1初挑戦となった安田記念では13着に終わったが、そこに至るまでに3連勝で重賞タイトルを奪取した実力は本物だ。おなじみとなった菅原明良とのコンビで重賞2勝目を狙う。18年のマイルCSを制した実績馬ステルヴィオは3枠5番から。前走はダートを使ったが、芝に戻して再出発を図る。トップハンデの58キロも実力を出し切ることができれば上位争いだろう。

　中の人注目は4枠7番のマルターズディオサ。昨年は同じ週に行われる紫苑Sを勝っているように中山開幕週は得意条件。マイル戦も重賞含む3勝を挙げており適性は疑いようがない。前からでも後ろからでも競馬ができる同馬で、手綱を握る田辺がどのようなレースをするか注目だ。