好メンバーが揃った金鯱賞。デビューから6連勝で昨年の大阪杯を制したレイパパレは7枠10番から今季初戦を迎える。大阪杯制覇後は距離を伸ばしたものの結果は伴わなかった。ただ2000メートルであればやはり侮ることはできない。前走のGⅠ香港カップこそ敗れたが、国内に戻って仕切り直しの一戦に臨む。

　もう一頭のGⅠ馬アカイイトは5枠6番に入った。昨年のエリザベス女王杯では、重賞未勝利ながら持久力戦を制しての戴冠。その後の有馬記念でもメンバーを考えると7着は立派な実績だ。こちらも目標の大阪杯に向けて、弾みをつける一戦としたい。4連勝中とモーリス産駒らしい上昇曲線を描く4歳馬ジャックドールは3枠3番から初の重賞に挑む。粒ぞろいだった前走の白富士Sはこれまで通りハナを奪い、危なげない立ち回りでオープン初勝利を挙げた。タイムも非常に優秀で、同型の存在こそ気になるが開幕週のここでは魅力十分だ。

　中の人注目は8枠13番のサンレイポケット。前走の京都記念は＋12キロでの出走に加えて、前残りの展開。それでも3着に入った実力は評価すべき。昨秋の成績はそれぞれメンバーを考慮すると素晴らしく、追切に騎乗した鮫島駿は「秋に近いか、それ以上の状態」と太鼓判を押すだけに、期待大だ。