２歳GⅠ戦への登竜門への「第58回デイリー杯2歳Ｓ」。全兄に昨年のＮＨＫマイルＣ勝ち馬ダノンスコーピオンを持つダノンキラウェアは4枠4番に入った。前走の新潟新馬戦は単勝１・２倍と断然人気を背負ってＶ。上がり3F上がり33秒2をマークし、才能の片りんを見せつけた。GⅠ獲りへ、ここは通過点にしたい。

　牝馬では7枠9番のカンティアーモが有力だ。前走の新潟新馬戦では1000メートル通過が59秒3というハイペースの中、道中2番手を追走。直線では後続に一度はかわされるも差し返す根性も見せた。さらに勝ち時計は2歳コースレコードの1分46秒4と優秀。昨年日本競馬に大きなインパクトを与えたマーカンドとのコンビも頼もしい。

　2枠2番のジャンタルマンタルも京都新馬戦の勝ちっぷりが秀逸。好位で折り合い、逃げ馬をかわしてからは独走状態。最後は流して2馬身半差だが追えば4、5馬身はちぎれていた。能力を発揮できれば、重賞でも十分勝負になる。

　中の人注目は8枠11番のナムラエイハブ。3か月の休養明けで挑んだ前走は馬体重プラス16キロで3馬身半差の完勝。最終追いで自ら手綱を取った長谷川師は「完成されるのはまだ先だけど、バランスも良くなっている」と手応えを口にしており、一発があってもよさそうだ。