香港の雄ロマンチックウォリアーは4枠7番に入った。QEⅡ世カップ3連覇、香港カップ2連覇など、香港中距離界を長らく席巻してきたスーパーホース。昨年1月の香港ＧⅠスチュワーズC2着以来のマイル戦に挑む。管理するシャム師が「馬はハッピーな感じで私も満足」と語れば、「ここまでいい状態になるとは…」と舌を巻くのは主戦のマクドナルド。師が「枠は真ん中～外が良さそう」と語っていただけに、青帽子は吉兆と言えそうだ。

　ソウルラッシュは5枠10番から悲願のＧⅠ初制覇に挑む。昨秋マイルCS2着、香港マイル4着と現在のマイル戦線を牽引する一頭。6歳となった今年は、初陣のマイラーズCで圧巻の大外一気を決めた。陣営は「ここまで順調とは」と驚くほど好調。モレイラとの再コンビで初戴冠の夢が膨らむ。

　一昨年のマイルCS覇者セリフォスは8枠17番。昨年の安田記念2着とマイルＧⅠ実績が光る。前走はソウルラッシュの後塵を拝した2着。ただ中間にコンタクトを取った川田は「十分な動きです」と上昇を感じ取っている。3枠5番ナミュールは秋春マイルGⅠ連覇を狙う。スタートで後手に回って前走のヴィクトリアMは度外視。改めて東京の直線で切れ味を見せつける。

　中の人注目は2枠3番に入ったレッドモンレーヴ。前走の京王杯SC2着で見せた驚異的な末脚はインパクト十分だった。ソラを使った印象もあり気性にも難しさがある馬だが、爆発力は一級品だ。