夏新潟のフィナーレを飾る「新潟記念」の枠順が29日、確定した。ポイントは昨年までのハンデ戦から別定戦に替わったこと。G1級のビッグネームが集まり、豪華メンバーがそろっただけに馬券ファンの注目度が高いレースになった。

　主役は重賞3勝の実力馬クイーンズウォークで3枠6番。新潟は初めてだが、左回りは【3・1・0・1】の好成績で唯一、連対を外した24年オークスも4着と崩れていない。最終追い切りは迫力満点の走りで坂路を駆け上がり、調整も文句なし。重賞4勝目を飾り、悲願のG1タイトルへ弾みをつけたい。

　23年エリザベス女王杯覇者のブレイディヴェーグは1枠1番。鞍上・津村との新コンビでエリザベス女王杯、24年府中牝馬Sに続く3度目の重賞制覇を目指す。

　無傷3連勝中の3歳馬エネルジコは8枠15番。父ドゥラメンテ譲りの胴長ボディーに積んだ大排気量のエンジンに、3歳夏の成長力を加えて、G1級の素質を開花させる。

　中の人注目は左回り巧者のアスクカムオンモアで7枠14番。全4勝を全て左回りであげており、馬券圏内も外したことがない。昨秋のセントライト記念、菊花賞はいずれも右回りで掲示板を外したが、満を持して３度目の重賞挑戦は得意の左回りで挑む。陣営も「重賞でも楽しみ」と期待たっぷりで楽しみな一頭だ。