【フローラS】木幡育 重賞騎乗新人一番乗り「勝ちを目指す」
2017年4月21日 05:30 午後3時すぎ、ラユロットの抽選突破を確認した育也。頬を少し紅潮させながら、表情を一瞬だけ緩めた。
「まずはホッとしました。(抽選結果が)出るまで緊張していたので…。こんなに早く騎乗できるとは思っていなかった。先生と馬主さんに感謝したいです」
しかし、喜びはすぐに封印。「ちょっと緊張してきました。出るからには勝ちを目指したい」。狙うはオークス優先出走権が得られる3着以内ではなく、あくまで頂点。表情をグッと引き締めた。
藤沢和師に騎乗を言い渡されたのは、火曜(18日)の朝。「“いくぞ”って言われて。本当ですか!?って」と、驚きの瞬間を振り返る。先週土曜、オージーアイドル(牝5=栗田徹)に騎乗した福島で初勝利を挙げたばかり。同場で長男・初也、次男・巧也も勝ち、史上初の3兄弟同日Vの快挙となった。師は「初勝利を挙げたしね。馬乗りもうまい子だから」と単なる“ご褒美”ではなく、騎乗センスを十分に認めた上での決断であることを強調した。
重賞騎乗も初なら、今週土曜が東京コース初騎乗。「先生(藤沢和師)からは“落ち着いて乗れ”と言われています。これからレース映像を見て、東京の2000メートルはどういう流れになるのか。研究したい」と意気込む。ラユロットは未勝利勝ち以来5カ月ぶりの実戦。「追い切りに騎乗して手応えがあったし、久々も意識していません」と育也が話せば、藤沢和師も「順調だし、ちょっと楽しみにしている馬」と期待の大きさを口にした。
デビュー51日目での重賞Vとなれば、武幸四郎(現技術調教師)が持つ2日目の記録に次ぐ史上2番目の速さ。兄2人もまだ勝っていない重賞の舞台。まだまだあどけない三男坊が、ビッグチャンスをその手でつかみ取るかもしれない。
▼父・木幡初広 三男(育也)は末っ子だし、やっぱり可愛いよ。真面目にやっていれば、いいこともあるだろう。まだまだ始まったばかり。数を乗って、体で覚えていってくれれば。

