【セントウルS】ゲンキ、スプリンターズSへとにかく賞金加算
2018年9月4日 05:30 阪神日曜メインは「セントウルS」(サマースプリントシリーズ最終戦)。アサクサゲンキは3週間後の大一番に出るためには勝つしかない。担当の橋本真助手が勝負気配を口にする。
「とにかく賞金を加算しないといけない立場なんですよ。ここで結果を残せれば“スプリンターズSに行きましょう”と言えるけれど…」
2歳時に小倉2歳Sを制覇。今年4戦も重賞ばかりを使って2、5、4、6着。芝スプリント路線の常連のイメージすらある。ただ、出走順を決める出走馬決定賞金はわずか3450万円。この1年で加算できたのはファルコンS(2着)だけで、今回も登録した16頭の中で10番目。出たいレースに出られる立場ではない。ましてG1ならなおさら。それだけに勝てばスプリンターズSの優先出走権が得られる今回は、ぜひとも決めたい一戦なのだ。
連戦の疲れは問題ない。5月末から月1走ペースで夏を駆け抜けてきて今回が4戦目。それでも出来は上昇カーブを描いているというから、その名の通りのゲンキがある。「前走ぐらいから筋肉が盛り上がって、全身を使えるようになってきた。むしろ、まだもう一段階良くなるんじゃないかと思っているぐらい。小倉2歳Sを勝った時もイケイケの小倉3戦目。使っていった方がいいタイプかも」
末脚勝負のスタイルが災いして不完全燃焼のレースが続くが、「ためていった方がいい。どこかではまります」と腹をくくる。あとは展開が向くことを願うのみ。何とか年上の強豪をねじ伏せて、晴れ舞台に向かいたい。