【香港スプリント】ニードル最強仕上げ!楽々2F22秒6

2018年12月7日 05:30

川田を背に、ダイナミックな動きを披露したファインニードル(撮影・岡田 修平)

 リベンジするために、香港に戻ってきた。ファインニードルは日本から川田が駆けつけ、最終追い切りに騎乗。芝コースを序盤からリズム良く運び、最後まで楽な手応えのままキビキビした脚さばきで駆け抜けた。時計は6F84秒2〜ラスト2F22秒6。スタンドから動きを見届けた高橋忠師は満足げに口を開いた。

 「ジョッキーの感覚で足りないようなら最後伸ばしてと言っていたが、アクションを起こすことなく、しっかり走れていた。ジョッキーも“いい感じできている”と。香港は春に1回走っているが、その時と比べても良くなっている」

 高松宮記念&スプリンターズSを勝ち、春秋G1制覇を飾った日本最強スプリンター。唯一敗れたのが、春に香港遠征したチェアマンズスプリントプライズ(4着)だった。T・ベリーとのコンビで挑んだが、地元J・サイズ厩舎の3頭から離れてゴール。初めての海外遠征で馬体は14キロも減っていた。指揮官は「調整の仕方も分からない部分が多かった。今回は春ほど体は減っていない。反省を生かしてうまくいってくれたら」とリベンジに燃える。

 追い切り後に行われた枠順抽選会は4番目に馬名を選ばれ、指揮官が自らクジを引いて大外の12番に決定。これには「ジョッキーとも、できれば“内がいい”と話していたんだけど…仕方ないね。これから作戦は考えたい」と前を向いた。

 今回も4頭出しの地元サイズ厩舎が強力なライバルとなるが、川田とのコンビなら今年、国内で4戦全勝。指揮官も「乗り慣れたジョッキーだし、しっかりゲートを切ってくれたら」と主戦に全幅の信頼を置く。“チーム・ジャパン”で春のリベンジへ―。日本最強スプリンターが当レース連覇(12&13年)したロードカナロア以来の勝利をつかみ取る。

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2018年12月7日のニュース