社会現象生んだディープ 凱旋門賞高視聴率、流行語候補にも
2019年7月31日 09:16 30日早朝に死んだ名馬ディープインパクトはさまざまな社会現象を生んだ。
06年10月に挑戦した凱旋門賞はNHK総合が初めて中継した競馬の海外レースとなった。午前0時すぎからの放送だったにもかかわらず、視聴率は平均16・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。瞬間最高視聴率は22・6%で、深夜にしては異例の高数字を叩き出し改めてディープインパクトへの注目の高さが浮き彫りになった。
また、05年10月にはNHKスペシャル「ディープインパクト~無敗の三冠馬はこうして生まれた~」も放送。同番組で競走馬一頭にスポットライトが当たるテーマは珍しく、こちらも注目された。同年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート60語にも選ばれるなど強い印象を残した。
【ディープの社会現象】
▼馬券売り上げ 無敗3冠となった05年の菊花賞は前年より約12%増の257億4952万9800円。
▼グッズ数 3冠達成までに、ストラップ、ぬいぐるみなど過去最多の約80種類のグッズ。最終的には約100種類にも。
▼1・2キロの行列 ラストランとなった06年12月の有馬記念では、前日から徹夜組のファンが行列。午前7時の段階で中山競馬場中央門前の列は1・2キロ。
▼262億円 関西大の宮本勝浩教授の試算によると、ディープインパクトの起こした経済効果は約262億円。