菜七子手術へ 3月中復帰目指す 師匠・根本師は慌てず「完全に治してから」
2020年2月17日 05:30 15日の小倉5R(ランサムトラップ)で落馬し、左鎖骨を骨折した藤田菜七子(22)は、左鎖骨にプレートを入れる手術を行うことが16日、分かった。2~3週間で完治する見込みで、約1カ月での復帰を目指すことになる。また、参戦予定だった2つの騎手招待レース(サウジアラビア=28日、スペイン=3月8日)への参加を正式に辞退した。
現在北九州市内の病院に入院中の菜七子は、近日中に筑波大学付属病院(茨城県つくば市)に転院し、手術を行う予定。この日、東京から駆け付けた師匠の根本師は「思ったよりも本人が明るくてホッとした。もちろん悔しい思いでいっぱいなんだろうけど、デビューからここまでガムシャラにやってきたのだから神様がくれたお休みだと思いなさいという話をしました」と病室の様子を明かした。
折れて上下にズレた鎖骨はプレートで固定する。自然治癒を目指す選択肢もあったが、きれいに治すことで後遺症を残さない道を選んだ。1カ月での実戦復帰ならコパノキッキング(セン5=村山)との再コンビで挑む交流G3東京スプリント(4月8日、大井)に間に合う可能性も。それでも、元騎手の根本師は「目標をつくると焦ってしまうし、先はあまり考えない方がいい。若いからと無理して乗らせたくない。完全に治してから復帰させたい。体は動かせなくても、イメージトレーニングなどでレベルアップしてほしい」と治療を最優先させる方針を示した。