【オーシャンS】スマッシュ王者斬りだ 同期ライバルとの星勘定五分に戻す

2020年3月4日 05:30

ダノンスマッシュ

 中山土曜メインは高松宮記念の前哨戦「第15回オーシャンS」。昨年スプリンターズS3着のダノンスマッシュが同期のライバル、タワーオブロンドン斬りに意欲を燃やしている。

 昨年は重賞2勝を挙げたものの、G1では高松宮記念4着→スプリンターズS3着と1番人気の支持に応えられなかった。担当する岩本助手は「枠で損をしたり、運がない一年でした」と静かに振り返る。

 初の海外遠征となった前走の香港スプリントは致命的な出遅れ。それでも直線は脚を伸ばして勝ち馬と0秒4差。8着に敗れはしたが、収穫も得た一戦だった。

 「スタート五分なら差はなかったと思います。香港ではこっちにいる時よりも落ち着きがありました。具合はかなり良かったので悔しかったですが、香港の環境は合うことが分かりましたね」

 今回1番人気が予想されるスプリンターズS覇者タワーオブロンドンとはこれまで2勝3敗だが、昨年キーンランドCでは快勝を収めている。岩本助手は「キーンランドCは太め残りで、あれだけの競馬をしてくれたから。能力は高いです」と当時を回顧した。

 今年こそ悲願のG1タイトルを――。短距離界の新王者候補として戦った昨年とは違い、今年はチャレンジャーの立場で挑む。

 「見ながら運びたいのでタワーオブロンドンより外の枠がいいですね。勝って本番に行きたいです」

 1週前追いでは坂路4F49秒6の猛時計を叩き出した。仕上げに抜かりなし。まずは宿敵との星勘定を五分に戻し、胸を張って本番に向かう。

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