【高松宮記念】スマッシュ後押し!安田隆厩舎の相性◎ 中京芝1200M東西調教師トップ12勝

2020年3月25日 05:30

気持ちよさそうにシャワーを浴びるダノンスマッシュ。高松宮記念制覇へデータも後押し!!

 データ派のあなたに中央競馬「G1データMAX」をお届け。さまざまな切り口から過去の激走馬を分析し、勝ち馬、穴馬をあぶり出す。高松宮記念の表彰台に最も近いのは、どの馬だ!?

 【前走】ずばり、「馬柱」の前走をチェックすれば馬券的中に大きくつながるレースだ。前走5着以下から巻き返したケースはほとんどない。昨年こそ1着ミスターメロディ(阪急杯7着)、2着セイウンコウセイ(シルクロードS15着)、3着ショウナンアンセム(オーシャンS5着)だったが、過去の傾向からは一変はほとんど期待できない。今年でいえば阪急杯7着クリノガウディー、オーシャンS7着ダイメイプリンセス、同9着ティーハーフ、同13着ラブカンプーは厳しい。

 次に前走レース名をチェックする。データは中京競馬場が改修された12年以降の8回。シルクロードS組が【3・2・2・15】(連対率22・7%)。単勝回収率は82%、複勝回収率は149%に達した。次いで阪急杯組が【3・2・1・32】(連対率13・2%)。オーシャンS組が【1・2・4・48】(連対率5・5%)。一方、それ以外のレースから挑んだ馬は【1・2・1・24】。連対したのは15年香港所属のエアロヴェロシティ、17&18年2着レッツゴードンキのみ。この2頭はいずれもG1勝ちの実力馬。基本は「3大ステップ競走」からだ。中でも連対率を考えればシルクロードS組を中心に好走馬を狙っていきたいところだ。

 【人気・世代】日本の勝ち馬7頭は全て、前走で4番人気以内に支持されていた。レースでは馬場状態や展開など紛れが生じる可能性もある中で、力通りに結果を残している。オーシャンSで12番人気(9着)のティーハーフ、同14番人気(13着)のラブカンプーは近走成績から巻き返しは厳しい。ただ、セイウンコウセイだけは要注意。前走シルクロードS10番人気(5着)だが、何と言っても17年優勝馬。昨年も2着に好走した。この舞台にめっぽう強く、暖かくなるにつれて調子を上げるタイプ。悪化した馬場を苦にせず、週末の雨予報も味方する。注意が必要だ。

 若い世代が活躍している点にも注目したい。世代別を比較すると、5歳馬が【4・2・2・26】(勝率11・8%、連対率17・6%)でトップ。続くのが4歳馬【3・0・4・24】(同いずれも9・7%)。6歳以上での勝ち馬は15年のエアロヴェロシティの1頭だけ。日本馬に限れば【0・6・2・64】と苦戦が続く。前走フェブラリーSでG1・2勝目を挙げたモズアスコット(6歳)には嫌なデータとなった。

 【厩舎】12年3月にリニューアルしてからの、中京芝1200メートル戦における調教師別成績をチェック。安田隆師が延べ71回出走して、【12・4・4・51】。勝率16・9%、連対率22・5%の好成績。12勝は東西調教師の中でトップの勝ち数だ。12勝の中には、12年カレンチャン、13年ロードカナロアでの高松宮記念連覇も。ロードカナロアはG1・6勝を挙げ、顕彰馬に選ばれた名馬。種牡馬としても早々と確固たる地位を築き、ポスト・ディープインパクトの期待を集める。安田隆師は今年、自ら手掛けたロードカナロア産駒で2頭出し。師は高松宮記念に延べ13頭で挑み、【2・0・1・10】。勝率、連対率はいずれも15・4%。2年連続で参戦するダノンスマッシュ(昨年4着)は前哨戦のオーシャンSを快勝。ダイアトニックは今年の2戦がいずれも2着。父子制覇への期待が高まる。

 【特筆事項】馬も騎手もリピーターの活躍が目立つ。馬では過去10年でキンシャサノキセキ(10&11年1着)、サンカルロ(11&12年2着)、ロードカナロア(12年3着、13年1着)、ハクサンムーン(13年3着、15年2着)、セイウンコウセイ(17年1着、19年2着)、レッツゴードンキ(17&18年2着)が複数回、馬券に絡んだ。騎手では福永【2・0・1・4】。岩田康【1・2・2・4】。幸【1・1・0・3】。M・デムーロ【1・0・1・3】が勝利を収めつつ、複数回の馬券圏内突入を果たしている。

 【結論】前走、人気、世代の全てをクリアしたダノンスマッシュ、タワーオブロンドンの2頭が一歩リード。ダノンスマッシュは高松宮記念を得意とする厩舎力、タワーオブロンドンはG1実績がバックボーンにある。ともに実戦を重ねながら着実に地力を強化してきた。牝馬アウィルアウェイは世代別、最重要ステップレースを快勝し、減点材料もなく次位候補。アイラブテーラー、グランアレグリア、セイウンコウセイ、ダイアトニックを押さえる。馬券はダノン、タワーの2頭軸にした3連単、相手は5頭で勝負したい。

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