亀田、自信つかんだ北海道遠征 函館開催、自身初特別レースV含む9勝

2020年8月19日 05:30

亀田温心

 メキメキと頭角を現してきた。ガッツあふれる騎乗で今年は26勝(17日現在)をマーク。昨年の12勝をすでに大きく上回る。「函館でコンスタントに勝てたことが大きいです。少しずつ騎乗に対して自信がついてきました」と亀田。今夏は猛アピールに見事成功。函館開催では9勝を挙げ、リーディング7位に輝いた。

 6月27日の函館11R・湯の川温泉特別は7番人気シュエットヌーベルを勝利へと導き、自身初となる特別レースV。函館2歳Sではフォドラで重賞初騎乗を果たした。「思い切った騎乗をしようと競馬に挑みました」。ハナ主張から直線は後続を突き放して逃げ切り態勢。初騎乗&初重賞制覇は目前だったが、残り50メートルで後続にかわされて4着。タイトル獲得はお預けになったものの、十分すぎる大健闘だった。

 「もう少しだったので悔しかったですよ。重賞はいい経験になりましたし、特別レースを勝てたことは素直にうれしかったです。ただ、まだこれから頑張らないと。僕以外の同期はいっぱい重賞に騎乗していますし、結果も出していますから。ようやく僕もスタートラインに立てたって感じです」

 亀田が自信をつけた理由の一つがトレーニング。肩幅や腕の筋肉は1年前と明らかに変わってきた。「昨年10月から加圧トレーニングを取り入れたり、メニューを増やしました。体力がしっかりとついて、効果は凄く実感しています」。日々の鍛錬。それが今夏、明確に数字として表れた。「周りの方にいつも助けられています。厩舎スタッフの皆さんや(北出)先生には感謝しかないです」。北海道遠征で騎手としても、人間としても、大きく成長した。今後さらなる活躍でみんなに恩返しをする。

 ◆亀田 温心(かめだ・はーと)2001年(平13)2月4日生まれ、京都府出身の19歳。栗東・北出厩舎所属。競馬学校35期生。19年にデビューして、3月17日の中京7Rで自厩舎グランドガールに騎乗し、初勝利を挙げた。JRA通算817戦38勝。1メートル64、46キロ。血液型A。

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