【京都大賞典】グローリーヴェイズ 3頭併せ悠々最先着!宝塚記念17着からのV字回復へ「状態いい」

2020年10月8日 05:30

<京都大賞典>3頭併せで追い切るブロードアリュール(左)、ハーグリーブス(右)とグローリーヴェイズ(撮影・郡司 修)

 ラッキーライラック、ディアドラを破った香港ヴァーズの快走は今も目に焼き付く。京都大賞典で宝塚記念17着からのV字回復を狙うグローリーヴェイズがWコースで気持ち良く脚を伸ばした。

 ブロードアリュール(6歳2勝クラス)とハーグリーブス(5歳オープン)との3頭併せ。ブロードを3馬身追走し、直線では真ん中へ。負荷のかかる位置だが、しっかりと前に出る。悠々と最先着し、5F67秒5~1F12秒7を刻んだ。尾関師は納得の表情で「先週、少し早めに行ってしまった。今回は前後に馬がいることで我慢できた。直線でスッと反応してほしかったが、その通りの動き。時計がかかる中でもしっかり反応してくれた。状態はいい」と語った。

 前走・宝塚記念17着はいくつもの敗因が積み重なった。「久々。変則的な臨戦過程。馬場。ゲート。敗因は1つだけじゃない」。中でもドバイへ輸送しながらレースが行われなかった影響は大きい。精神面に気を配り、慎重に立て直した。「最初帰ってきた時は硬さがあったが少しずつ課題をクリアしてきた。順調に乗り込めている」。京都は昨年の日経新春杯をV。天皇賞・春は2着。坂の下りで得た勢いをそのまま直線でぶつけられる。最も合っているコースだ。

 今週末から限定的な有観客での競馬。「お客さんに入っていただく中で素晴らしい競馬を見せたい」。ファンを大切にする尾関師らしい言葉。声援を追い風に香港ヴァーズの覇者が復活を期す一戦に挑む。

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