【阪神JF】落ち着きメイケイエールに自ら手綱武英師「高いレベル」
2020年12月10日 05:30 シラユキヒメ一族なのに鹿毛。近親ソダシの前に立ちはだかるのがメイケイエールだ。追い切りはCWコースで単走。ポイントは明確。いかにソフトに仕上げるか。元騎手の武英師自ら手綱を取り、徹底的になだめて直線へ。人馬一体でのままゴールを通過した。4F52秒7~1F12秒4。この馬についてはタイムではない。気持ちを燃やしすぎなかったことに価値がある。
「デビュー3戦と比べ、今回の方が落ち着いている。高いレベルで出来をキープ。うまく調整できている」。武英師は納得の表情だ。ここ2戦の手綱を取った武豊もコメント。「前走は普通ならラストで疲れてしまうパターン。よく押し切ってくれたが折り合いの難しさも分かった。今回は外回りの1600メートル。さらに試練という感じ」。慎重な言い回しだが、こういうピンチは何度も乗り越えてきた。「調教師の初G1が懸かっている。一緒に勝てれば」(武豊)。最後は前向きに結んだ。