【有馬記念】“炭治郎”バビット逃げ全集中!乗り乗り浜田師「自分の競馬がしたい」

2020年12月22日 05:30

<有馬記念>バビットに大きな期待を寄せる浜田師

 バビットの「黒と緑」の勝負服は“鬼滅”の主人公・炭治郎が着用する羽織と同じ色合いだ。管理する浜田師はアニメ好き。「はやる前から子供に読ませてもらった。うちの“柱”はこの馬とか言った方がいいのかな?」。鬼滅ブームに完全に乗っている。

 浜田厩舎は宮田直也オーナーが所有するバビット、バイオスパークの柱2頭で重賞3勝。48歳、年男の年に飛躍した。「3つも勝てたのは凄いこと。でも、勝って口取りがないのは寂しいね」。続けて「地方の6勝も含めれば、今年はキャリアハイ(トータル24勝)。来年は中央だけでキャリアハイにしたい」と力を込めた。
 有馬記念参戦は初めてだ。「年末の風物詩だし毎年、第三者として見ていたレース。有馬記念に管理馬を使える日が来るなんて。参加できるのは凄くうれしいです」と笑みを浮かべた。

 期待の柱バビットは4月の未勝利Vから4連勝でセントライト記念制覇。菊花賞は無敗3冠を狙うコントレイルを脅かす存在として注目され、3番人気。だが、先手を奪われて自分の形に持ち込めず10着。「それでも4角で先頭に立ってくれた。体重も思ったより減っていたし苦しかったね」と悔しそうに振り返る。

 個性的なキャラでファンは多い。どんな競馬で特別な年のラストを盛り上げるのか。「逃げて4連勝したし、やっぱりハナだね。自分の競馬をしたい。まあ、鬼滅もはやったし、それに乗っかれればいいかな」。乗りがいい。バビットの逃げに全集中!!

 ◆浜田 多実雄(はまだ・たみお)1972年(昭47)8月21日生まれ、大阪府出身の48歳。高校卒業後、調理師の専門学校に通い、調理師免許を取得。競馬の大ファンだったアルバイト先の喫茶店店長から勧められ、競馬の世界を目指す。97年競馬学校厩務員課程入学。98年1月、小林稔厩舎の厩務員としてトレセン入り。同6月に調教助手。99年3月から谷厩舎へ。12年に調教師免許取得。JRA通算1842戦118勝(重賞4勝)。

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