JRA後藤理事長 コロナ禍の完走にホッ「3強対決、白毛馬のG1勝利など明るい話題提供できた」

2020年12月28日 05:30

後藤正幸JRA理事長

 まずもって、ファンの皆さま、メディアの皆さまをはじめ多くの関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。

 本年は、新型コロナウイルス感染症の影響に明け暮れた一年でありました。2月29日から約7カ月もの間、無観客での競馬開催を行うなど、感染拡大防止に努めてきたところでありますが、本日、無事に2020年の全日程を終えることができ、胸をなで下ろしております。

 競馬サークルを代表して重ねて熱く御礼申し上げます。

 本年の競走を振り返りますと、充実した競走の数々が思い起こされます。3歳世代の競走では、牡馬・牝馬ともに「無敗の3冠馬」が誕生するという快挙が達成されました。そして、この2頭と2018年の牝馬3冠馬であるアーモンドアイがジャパンカップで相まみえ、後世にまで語り継がれるであろう素晴らしい競走を見せてくれました。

 また、スプリント・マイルG1で3勝を挙げたグランアレグリアや大阪杯・エリザベス女王杯を勝ったラッキーライラック、宝塚記念・有馬記念を勝ったクロノジェネシスなど、牝馬の活躍が非常に目立った一年でもありました。

 さらに、阪神ジュベナイルフィリーズでは、ソダシがJRA史上初めて白毛馬でのG1勝利を挙げるなど、話題の尽きない一年でもあり、広く社会一般に明るい話題を提供できたのではないかと思っております。

 2021年につきましても、新型コロナウイルス感染症の収束を願いつつ、お客さまを第一に、皆さまに中央競馬をお楽しみいただけるよう取り組んでまいります。

 来年も中央競馬への変わらぬご愛顧を賜りますよう、関係者一同、心よりお願い申し上げます。(JRA理事長)

 ◆後藤 正幸(ごとう・まさゆき)1951年(昭26)10月3日生まれ、東京都出身の69歳。75年早大卒、JRAに入会。ニューヨーク駐在員事務所長、総合企画部長などを経て、06年理事、11年常務理事、14年に理事長就任。

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