【白梅賞】ムーンビード、道悪歓迎ムキムキ娘!アメリカンファラオ産駒パワー勝負自信
2021年1月26日 05:30 白梅賞組の注目はムーンビード。牡馬相手の特別戦に挑む牝馬は陣営がその能力を高く評価する証拠だ。
この馬にとってプラスと思える状況が続く。先週の中京は土日とも土砂降り。芝では水しぶきが飛んだ。今週も週中は雨予報。友道師はそんな状況に“しめしめ”と笑みを浮かべる。「あれだけ降れば芝じゃなくて土だよ。今週はウチの馬に出番が回ってくるかもね」
父アメリカンファラオは泣く子も黙る米3冠馬。日本での代表馬は昨年のジャパンダートダービーを制したダノンファラオ、中央重賞2勝を挙げるカフェファラオだ。父と同じくダート路線で活躍する馬がほとんどでパワー勝負は大歓迎だ。「450キロ台とは思えない筋肉量。見るからにムキムキで馬格はやはり米国血統。ただ、芝が駄目というわけじゃない。同世代のリフレイムが芝をこなしているようにスピード勝負がマッチしないだけ」(同師)
前走のつわぶき賞6着は出遅れて後方追走。ゆったりした流れとなり逃げ馬が1着、3番手が2着。前残りの決着だった。「あのペースでは仕方ない。度外視できる。距離延長で競馬はしやすくなると思うし、休養効果で気難しさは解消された。持久力勝負になれば」。前回の凡走では見限れない。汚名返上のチャンスをモノにする。
▽白梅賞 「はくばい賞」ではなく「しらうめ賞」と読む。かつては京都のダート1200メートルやダート1800メートルに組まれていたが、98年以降は京都芝1600メートル内回りで定着した3歳1勝クラスの特別。今年は中京芝1600メートルが舞台。98年は、のちのダービー馬スペシャルウィークが単勝1.3倍の圧倒的1番人気。しかし、武幸四郎(現調教師)騎乗の地方馬アサヒクリーク(名古屋)が14番人気(単勝241倍)で差し切って大金星。過去の勝ち馬に03年皐月賞&ダービー馬ネオユニヴァース、13年コパノリチャード(14年高松宮記念勝ち)の名もある。