【シルクロードS】トゥラヴェスーラ、殻破る冬!前走とほぼ同ラップ、高橋康師「予定通り」
2021年1月29日 05:30 「第26回シルクロードS」(31日、中京)の木曜追いが行われ、ドリームジャーニー産駒2頭が上々の動きを見せた。前走・淀短距離Sでオープン2勝目を挙げたトゥラヴェスーラは坂路で4F53秒3~1F12秒0と鋭い伸びを披露。待望の重賞初制覇へ態勢を整えた。伏兵のザイツィンガーも気配良好。冬場の芝に強いドリジャニ産駒。先週AJC杯のヴェルトライゼンデ(2着)に続く好走が期待できそうだ。
中身の濃い1勝をつかみ、再び重賞戦線へとジャンプする。トゥラヴェスーラは開門直後の坂路に姿を見せた。スピードを身にまとって、馬なりでスイスイと駆け上がっていく。後半は一気に加速。ラスト2Fを12秒3~12秒0とギアを上げた。単走で4F53秒3でまとめてフィニッシュ。前走の最終追いが坂路4F53秒0~1F12秒2。ほぼ同じラップを刻んだ。高橋康師は手応えを隠さない。
「メンコを外して走ると全力で走るのが染みついているので、メンコを着けています。前走からのプラスアルファはあると思うし、予定通りに来ていますね」
前走は好位のインで収まりをつけ、直線は馬群をきれいに割ってきた。器用さを見せる立ち回りでオープン2勝目を挙げた。その時から重量1キロ減のハンデ56キロ。期待はさらに膨らむ。
「前走は内枠でいい競馬をしていました。モマれる競馬も大丈夫そうでしたね。57キロで強い競馬をしてくれたし、収穫は大きかった。今回は56キロだし、左回りの方が走りやすいですね」
常にいいポジションに付けて、上がりは34秒台でまとめてくる。ここ5走も1分8秒2~1分8秒5で走破。勝ちみに遅い部分はあるが、とにかく堅実に走る。前走の勝利がいい“突破口”にならないか。
「明け6歳で本格化?ようやく本調子になってきたかなと思います」
3歳夏から重賞に5回挑戦してきた。6度目のトライ、殻を突き破ってみせるか。
≪ドリームジャーニー産駒、唯一の重賞勝ちは2月≫ドリームジャーニー産駒の重賞成績を季節別に見ると12~2月【1・4・2・7】3~5月【0・3・2・8】6~8月【0・0・0・3】9~11月【0・1・0・10】と冬場(12~2月)の好走が目立つ。産駒唯一の重賞勝ち馬ミライヘノツバサは、昨年2月のダイヤモンドSを制覇。先週のAJC杯ではヴェルトライゼンデが2着に好走した。逆に夏場(6~8月)はさっぱりで、一度も馬券に絡んでいない。