【クイーンC】レッジャードロ加速!菜七子、女性騎手初の芝重賞Vへ「本当にいいスピード」

2021年2月11日 05:30

シャドウアルテミス(左)と併せ追い切るレッジャードロ(撮影・郡司 修)

 「第56回クイーンC」(13日、東京)では藤田菜七子(23)が騎乗予定のレッジャードロが軽快な走りを見せた。

 小倉滞在を終え、今週から美浦に戻ってきた菜七子。女性騎手初の芝重賞Vが懸かるクイーンC、次週のサウジアラビア遠征(騎手招待レース)と大切な戦いが続くが、その表情は明るい。レッジャードロの最終追い後に見せた笑顔は愛馬のポテンシャルの証明か。「乗っていた体感的に時計は遅いかなという感じだったのですが、思ったより出ていた。本当にいいスピードを持っています」

 ポリトラックでシャドウアルテミス(3歳未勝利)との併せ馬。僚馬の3馬身ほど後ろできれいに折り合う。一気に加速したのは4コーナー。菜七子の手綱は動かなくとも一瞬で差が詰まる。直線もグングン加速し、馬なりのまま半馬身先着した。見守った斎藤助手は「動き、時計的にも速くて反応が良かった。仕上がりは全く問題ない」と太鼓判の出来だ。

 最後方から外を駆け上がったデビュー戦。直線はメンバー最速のラスト3F33秒9(次位は同35秒3)の鬼脚で他馬をぶち抜いた。コーナーで外に振られ、直線は内にフラフラ。荒っぽい内容だったが、その姿は4角で斜行しながら勝った父ドゥラメンテの皐月賞とかぶるものがあった。菜七子は「前走は内にモタれてしまったのですが、今日の調教ではそういう面は大丈夫でした。馬がしっかりしたし、この中間で少し芯が入った感じもある」と成長をアピールする。

 ここを勝てば、女性騎手初となるクラシック騎乗に大きく前進。その背中を見つめる古川奈穂、永島まなみの2人の新人女性騎手にとっても励みとなる。「元々ゲートが速いタイプではないので(広い)東京コースは合うと思います。この先も楽しみな馬。あとは抽選を突破してほしい…」。12分の8の抽選さえクリアすれば、新たな歴史が生まれる予感がする。

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