【新潟大賞典】サンレイポケット重賞初制覇 内から差し切り、鮫島駿が会心騎乗

2021年5月10日 05:30

新潟大賞典を制したサンレイポケット=右(JRA提供)

 G3「第43回新潟大賞典」が新潟競馬場で行われ、3番人気サンレイポケットが重賞初制覇を決めた。1番人気ポタジェは2着で、これで06年オースミグラスワンを最後に1番人気馬は15連敗となった。

 単騎のマイスタイルが前半5F57秒1で飛ばす流れ。サンレイポケットは後方でじっと待機した。満を持して有力馬が追いだすと、直線は荒れた内へ。しぶとく伸び続け、タフな一戦を制した。これが昨年小倉大賞典(カデナ)以来の重賞2勝目となった鮫島駿は「馬場を考えれば流れていると思い、深追いせず馬と僕のリズムで。それまでのレースを見ても内が空くだろうと思っていた」と会心の騎乗を振り返った。

 20年新潟記念、毎日王冠での3着はあったが6歳春にして初タイトルを手にした同馬。高橋義師は「ジョッキーが調教にも熱心に乗り、この馬の状態を分かってくれていた。骨盤を骨折したことがある馬。よくオープンまで来たよ。(次走は)馬の様子を見てから決めたい」と感慨深げだった。父ジャングルポケットが3月2日に天国へ旅立ってから初の産駒重賞V。偉大な父から受け継いだ名に恥じぬ走りだった。

 ◆サンレイポケット 父ジャングルポケット 母アドマイヤパンチ(母の父ワイルドラッシュ)15年5月2日生まれ 牡6歳 栗東・高橋義厩舎所属 馬主・永井啓弐氏 生産者・北海道様似町の様似共栄牧場 戦績19戦5勝 総獲得賞金1億5551万9000円。馬名の由来は冠名+父名の一部。

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