【ヴィクトリアM】団野と息ピッタリのディアンドル

2021年5月12日 05:30

調教へ向かうディアンドル(撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=11日】追い切り取材などで動き回る水曜や木曜と違い、全休明けの火曜はゆったり時間が流れる。その分、濃い取材(ソーシャルディスタンスは確保)をできるのがメリット。調教がひと段落した午前9時、デビュー3年目の団野が田村の近くにやってきた。

 今週のヴィクトリアマイルはディアンドルとのコンビで自身4度目のG1チャレンジ。「プレッシャーはあるけど、やることは他のレースと同じ。このチャンスをつかみたい」。タイミング良く、じっくり話を聞けた。

 コンビ2戦目の前走・福島牝馬Sは鮮やかな逃げ切り劇。一昨年の葵S以来の重賞制覇に導いた。一時はスランプに陥っていた実績馬が完全復活。「気分屋さんで集中力の持続が大事。レースでは好きなように走っていいよ、と馬の気持ちを優先させています」。

 ドンピシャで呼吸が合った。ここ2走は1800メートルへの起用で良さが出ただけに、1F短縮で久々のマイルへの対応がポイントになる。

 メンバーを見れば、この馬以外にもイベリス、クリスティ、レシステンシアと前々で勝負するタイプがズラリ。その話題になると団野はしゃがみ、砂の上に指で展開を書いてくれた。

 「序盤から流れそうだし、縦長の隊列を予想します。ディアンドルはマイペースなら控えても大丈夫。好位の内がベストだと思うので、そこを取りたい」

 日経新春杯(ショウリュウイクゾ)を合わせて今年は重賞を2勝するなど、一気に評価を上げてきた若手ジョッキー。イメージ通り立ち回れば…。同じ5歳世代の短距離女王グランアレグリアが相手でも大物食いのシーンがあっていい。

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