【オークス】上昇エンスージアズム 距離延長で激走の予感

2021年5月21日 05:30

厩舎周りで運動を行うエンスージアズム(撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=20日】ほとんどの馬が初の東京芝2400メートル。実績よりも適性の見極めが大事になる。桜花賞を見た直後、田村がオークスで買おうと思った馬が8着のエンスージアズムだ。道中は促しながらの追走で流れに対応できず。マイルは明らかに適性外だと思った。手綱を取った岩田望は「距離が延びるのは確実にいい」と舞台を歓迎する。

 今春はオークスが最大の目標。桜花賞の前から陣営は断言していた。1週前は坂路で4F51秒3、今週はCWコースで6F84秒0~1F12秒2を計時。追い切りの数字や動きを見ても、前回から良くなったのは一目瞭然。「全体的にかなり上向きだし、いい状態で臨めそう」と岩田望。上昇度は出走メンバーでピカイチ。万全の態勢が整った。

 鞍上が唯一、不安材料として挙げたのは馬場コンディション。デビュー2戦目の初勝利をやや重で飾ったものの、父はディープインパクト。良馬場に越したことはない。「きれいな馬場の方がフットワークがいい。晴れることを願うだけです」。5月中旬に入って各地方で梅雨入りが発表され、週中は雨が続いたが、幸運にも日曜の東京競馬場は晴れ予報。希望通りの馬場状態で走れそう。

 あとは鞍上が上手に騎乗するだけ。枠は5枠10番。ソダシの1つ内を手にした。絶対女王をぴったりとマークする展開なら勝機は十分。岩田望は「上位に食い込める能力はあります」とジャッジ。激走の期待を込め、田村は▲を打った。

特集

2021年5月21日のニュース